紙上講演 プロデューサー 残間 里江子氏

プロデューサー・残間里江子氏
 魅力ある経営者のライフスタイル

  感受性高め若者と交流を

 山陰中央新報社の島根政経懇話会、米子境港政経クラブの定例会が24、25の両日、松江、米子両市であり、イベントの企画などを手掛けるキャンディッドプロデュース(東京都)社長でプロデューサーの残間(ざんま)里江子氏(66)が「魅力ある経営者のライフスタイル」と題して講演し、感受性を高め、若者世代と交流を図るのがリーダーにとって重要だと訴えた。要旨は次の通り。

 2020年の東京五輪に向け、都心では老朽化したビルの建て替えや再開発が進む。一方で、地域を活性化する必要性が指摘されている。私もそれぞれの地域がいい味を出し、魅力を醸し出さない限り、日本に未来はないと思う。

 重要になるのは「個」だ。一人一人の行動が問われており、講演を聴いた皆さんが、地域のリーダーとして軸足をぶらさず、意思を表明してほしい。経営者は多かれ少なかれ、プロデューサーの資質を持っていないといけない。

 プロデューサーとして感覚や感性を磨くには、外に出て場数を踏み、五感を駆使することだ。他人が面白いと思ったテーマを自分はどう捉えるのか。「独り善がりになっていないか」と客観的な視点を持つのは大切だが、決して主観を排除してはいけない。振り返れば、これまで世界を変えてきたのはマイノリティー(少数派)だった。

 今の若い世代は、年収だけでなく、社会に横たわる課題を解決する仕事を進路に選ぶ人が増えている。特に優秀な人材ほど、社会貢献したいという願望を持っており、就職活動で志望先の社長がどんな思いで経営しているのかを見ている。一方、バブル景気を知らない彼らは、60代前後の世代と交流したいと思っている。60代前後の世代が意識的に世代を超えた交流を持つ必要がある。

2016年11月26日 無断転載禁止