女子ログ 宍道湖

 宍道湖の眺めが好きだ。地元を離れてあらためて気が付いた。松江市の宍道湖のそばで生まれ育ち、小さい頃から湖のある景色は当たり前だった。きっと知らず知らず、ふとした時に癒やされていたのだと思う。大学進学で地元を離れると、宍道湖の景色を見たいと思った。社会人になってからは、仕事で疲れると宍道湖に車を走らせた。結婚して松江を離れた今も、湖を眺めに出掛けることがある。

 夕焼け時の宍道湖は、赤や紫に染まる空が心を包み込んで溶かしてくれるようだ。寒い朝、白い雪の降る湖に浮かぶシジミ漁の船には、人の力強さを感じる。夏の晴れた日、湖面が鏡になって青い空を反射している眺めは、気持ちを明るくしてくれる。

 一方、水がよどんでいるのを見るとガッカリする。昔は澄んだ湖で泳いでいたと聞いた。何とかもっときれいな水に戻せないだろうか。そう思っていた時、宍道湖の水質浄化のために、葦(よし)を植えている人たちの活動を知った。草で水がきれいになることに驚くとともに、私と同じ思いの人がたくさんいることを知ってとてもうれしくなった。水質改善のために住民にできることがある、希望があるのだと分かり興奮した。

 子どもがもう少し大きくなったら、一緒にこの活動に参加し、大好きな宍道湖の景色を守る手伝いをしたい。

       (出雲市・花)

2016年11月30日 無断転載禁止