松江商業高校 地域に学び深め還元

 明治33(1900)年に創立され、117年の歴史と伝統を誇る松江商業高校は、元気と活気にあふれた学校です。「誠実・質素・勤勉」の校訓のもと、普通科目、専門科目の学習に加え、あいさつや正しい礼の方法など、社会に出て即役立つことを学びます。

 部活動も盛んに行われており、運動部が15、文化部は15あります。本年度の島根県高校総体では女子が総合優勝(27回目)しました。

 本校には商業科・情報処理科・国際ビジネス科があり、2年次から各学科に分かれ、自分の学びたい専門分野をより深く学びます。商業科目はもちろん、英語の資格取得にも力を入れています。

 本校は座学のみにとどまらず、体験学習、大規模販売実習など、日々の学習を深め、生かす機会が多くあり、実践的な知識を身に付けられます。(桒谷(くわたに) 光(ひかる))

3年生の課題研究授業 体験学習や企業実習

 【地域体験班】

3年生の課題研究で真剣な表情で干し柿作りに取り組む生徒
 私たち「地域体験班」は、松江市東出雲町畑地区で干し柿作り体験をしています。私自身干し柿作りは初めての経験で、難しい作業もありますが、地域の方々が一から丁寧に分かりやすく教えてくださるので、楽しく活動することができています。

 実際に柿の木周辺の草刈りや、果実の数を制限することで一つの果実により多くの栄養が行き渡るようにする、摘果という作業をしました。

 草刈りは機械を動かすのに力が入り、操作が難しかったです。摘果の作業は、周りの葉を落とさないようにしながら、まだ小さい柿の実を切り落とすのですが、とても集中力がいる作業でした。

 その摘果した実をつぶして液を作り、染め物も体験しました。布でこして搾ってみると、手がぬるぬるしました。本格的な染めは手間も時間もかかるので、あらかじめ染めてもらった布に絵付けをしました。

 絵付けをした布でティーマットとコースターなどを作っています。それを松商だんだんフェスタで販売します。今後もたくさんのことを学んでいきたいです。(田村 優衣(ゆい))


 【商品開発班】

 
地元企業と商品化で打ち合わせをする商品開発班の生徒
商品開発班は、自分たちで商品を考え、それを地元企業と交渉し、商品化を目指しています。企業との打ち合わせや商品のPOP作りなど、全て自分たちの手で行います。企業との打ち合わせを重ね、商品デザインや価格、包装方法などを決め、お客さまに提供できる商品へと仕上げました。

 そして、松商だんだんフェスタの開発商品コーナーで実際に商品を販売することになりました。高校生らしいアイデア満載で、フェスタ限定の商品ばかりです。ぜひお越しください。(福島 美彩(みさ))




 【接客研究班】

実際に企業を訪問し、接客技術を学ぶ接客研究班のメンバー
 接客研究班は、接客について学んでいます。この授業の最大の魅力は、実際に企業を訪問し、実習できることです。

 玉造温泉にあるホテル玉泉や、松江城内にあるちどり茶屋、ヴィラ・ノッツェレガール松江などで、接客する際に大切なことや、飲食提供のデモンストレーション、実際のお客さまに接客する実践を行いました。その中で、接客業の大変さや、それを上回る喜びを知りました。

 普段の授業は「接客八大用語」を唱和して始まります。ただ言葉を発するだけでなく、美しい姿勢を維持する、指先をまっすぐにする、大きな声で言うなど、たくさんのことに気を付けています。他にも、講師の方からのマナー研修や、「科学の進歩によって将来、接客業で人間は必要なくなるか」をテーマにしたディベート、ホテルやレストランにおける接客のプロフェッショナルについての調べ学習などを行いました。このように日々、接客について研究をしています。(渡部 峻也(しゅんや))

東出雲のかまぼこPR 販売活動や新商品化研究

 【商業研究部】

 
東出雲町の名産品「かまぼこ」についてのパネルを展示し、PRする生徒
今年の商業研究部は、松江市東出雲町について研究しています。観光地や特産品について、東出雲町商工会やまちの駅で調査し、古くからかまぼこの生産が盛んであることが分かりました。そこで私たちは「もっと東出雲町のかまぼこを広めたい!」と思い、たくさんの活動を行いました。

 夏には、東出雲町内にある8社のかまぼこ業者のPRのため、市内のイベントで各社のお薦め商品を販売すると同時に、その場で焼けるあご野焼き体験コーナーを設けました。秋には、私たちがその場で揚げた天ぷら、磯辺揚げを、山陰自動車道宍道湖サービスエリアで多くの観光客に販売しました。

 こうした取り組みの様子を、市内の商業施設でパネル展示しました。これにより、東出雲町のかまぼことその良さを、さらに伝えられたと思います。

 これからは子どもでも食べられる、手軽に食べられるなどの観点からかまぼこ商品を考え、メーカーと交渉し、商品化を目指していきます。(玉城(たまき) 優花(ゆうか))


3、4日第5回松商だんだんフェスタ

 今年も12月3、4日に「第5回松商だんだんフェスタ」を開催します。企業と地域をつなぐ懸け橋として「未来創造会社 松商だんだんドットコム」を設立し、商品の選定から仕入れ販売、イベントの企画・運営の全てを生徒によって行う大規模販売実習です。日頃のビジネスマナーやチャレンジショップなどの経験を重ね、当日お越しいただくお客さまに幸せな時間を提供できるよう、さまざまな準備をしています。これまでの取り組みの一部を紹介します。(森山 綾香(あやか))


  社長 倉立(くらたて)陽花(ようか)

  顧客満足度100%目指す

 今年で5回目となる「松商だんだんフェスタ」のテーマは、「A Good Time For You ~進化するフェスタを私たちの真心とともに~」です。このテーマには、昨年までよりも進化したフェスタを、松商生の笑顔と真心でおもてなしをし、お越しいただいたお客さまに幸せな時間をお届けするという思いを込めました。

 今年のフェスタはお客さま満足度100%を目指しています。来場者1万人を目標とし、日々広報活動を頑張ってきました。また、ビジネスマナーや社員教育にも力を入れ、接客のプロにも負けないように準備してきました。

 全てのお客さまに幸せをお届けし、「来てよかった」「来年も来たい」「松商生は素晴らしい」と思っていただけるよう、社員一同全力を尽くして接客いたします。ぜひ、松商だんだんフェスタへお越しください。心よりお待ちしております。

 【チャレンジショップ 】

 ノウハウ事前習得狙う 改善点発見手応えも

商品販売のノウハウを身につけようと開かれたチャレンジショップ
 松商だんだんフェスタまでに商品販売のノウハウを身につけるため、10月15、16日に松江商業高駐車場、11月12日に島根電工駐車場でチャレンジショップを開催しました。当日は私たち第一営業本部と店舗係の生徒で、青果や干物、ポップコーンや綿あめなどを販売しました。

 初めてお客さまを前にしてとても緊張しました。あまりうまく接客することができず、先生やお客さまから指摘を受けることもあり、多くの改善すべき点が出てきました。同時にフェスタへの手ごたえも感じました。

 本番では、全力でみんなを引っ張り、素晴らしいものにしようと思います。(水元  樹(いつき))



 【ビジネスマナー】

 正しいあいさつへ月1、2回重点練習
ビジネスマナーで正しいあいさつの仕方を練習する生徒たち
 ビジネスマナーは月に1、2回のペースで行い、あいさつ練習を重点的に行っています。フェスタにお越しいただいたお客さまに、松商の生徒全員が笑顔で元気のいい、正しいあいさつができるようになることを目指しています。

 これらのことができるようになるためには「接客八大用語」と、それぞれの礼の角度を知る必要があり、接客時のシチュエーションによって使い分けられるようにと思い、練習しました。お客さまにも元気を分けられるように、松商生が明るく元気にあいさつします。(曽田 彩華(あやか))


編集後記
「青春はつらつ新聞」取材班のメンバー
 取材をしてみて、松江商業高校は、他の高校とは違った貴重な体験ができることが分かりました。販売実習だけでなく、それまでに必要な基本的知識や、商品を開発・販売するまでの一連の流れを体験することができます。こうした経験は、大人になり社会に出る時に必ず役立つと思います。

 今までに学んだことを松商だんだんフェスタで生かし、またそのフェスタで学んだことを自分たちのこれからに生かし、つなげていきたいと思います。(山口かのん)




2016年12月1日 無断転載禁止

こども新聞