女子ログ 感動させる力

 秋はイベントが多く、あちこちの自治体や学校で文化祭などが開かれる。普段はあまり出掛けないが、今年は知り合いの子どもが参加している催しがあり、何度か出掛けた。

 中学校の文化祭では、クラスごとの合唱を見た。どのクラスもパートごとに掛け合いをしたり、ハモったり、歌声に強弱をつけたり、想像以上に工夫が凝らされ、また一生懸命な姿に心を打たれた。

 市の施設で行われていたハロウィーンパーティーでは、小学生から社会人まで出演する演劇を見た。一人一人が役になりきっていて、物語に引き込まれてしまった。相当練習したのだろう。せりふは大きな声でハキハキとし、感情がこもっていた。演劇のラストに披露されたダンスでは、歌いながら目を輝かせ、楽しそうに踊る姿がまぶしかった。大勢の前で緊張したろうに、思いきり自分を出し切っているように見えた。

 目の前で繰り広げられる合唱や芝居のすばらしさはもちろん、本番までどのように練習に取り組んできたのか、どんな気持ちで当日を迎えたのか、その日まで積み重ねてきたものが伝わってきた。

 うまいか下手か、プロかアマチュアかにかかわらず、人がそこにどれだけの思いをかけているか。本番では目に見えないバックグラウンドを感じた時、人の心は動くのではないか。

    (安来市・ロラ)

2016年12月7日 無断転載禁止