仕事みてある記 大切な日を腕一つで一層幸せに 

日にちがたってもまとまりのあるヘアスタイルを保ち続けるよう髪カットする団野剛さん=松江市砂子町、ラ・クープ
 美容師

   団野 剛(だんの ごう)さん (松江市砂子町)



 「腕(うで)一つでお客さんをハッピーな気分にでき、成人式や結婚(けっこん)式といった人生の大切な日に、さらに幸せな気持ちになってもらえる仕事だと思います」。松江(まつえ)市砂子(すなご)町、美容(びよう)室ラ・クープの美容師(し)、団野剛(だんのごう)さん(28)は、お客さんの装(よそお)いを演出(えんしゅつ)する技術(ぎじゅつ)に日々、磨(みが)きをかけています。


 お客さんが来店しました。「こんにちは」。あいさつを終え、カウンセリングです。「前回の髪型(かみがた)はセットがやりにくくはありませんでしたか?」「家族らの評判(ひょうばん)はどうでした?」「今日はどんな感じにしましょう?」。お客さんの要望を聞き、髪の質(しつ)などを見極(みきわ)め提案(ていあん)もします。  「ここが一番大切です。仕上がりのイメージを共有できれば、技術的な面はスムーズにいきます」

 ヘアスタイルが決まったら、シャンプーです。髪の状態(じょうたい)、なりたい質感、悩(なや)み、好みの香(かお)りなどを考え合わせ、シャンプー剤(ざい)は14種類の中から選びます。カットは髪が乾(かわ)いた後のまとまりや日にちがたっても、バランスを保(たも)ち続けるようハサミで整えます。希望によりカラーリングやパーマを施(ほどこ)した後、ブローで仕上げていきます。

 最後に「手入れの仕方をアドバイスするのも大事な仕事です」

    ※     ※    

 松江市出身。高校3年生の時、米子(よなご)市にある美容関係の専門(せんもん)学校のパンフレットを見て「楽しそうな学校だな」と気持ちが動きました。高校卒業後、同校の美容師を養成(ようせい)する学科に進学、国家資格(しかく)を取り、現在(げんざい)の店に入りました。

 最初はアシスタントから始まります。シャンプーを中心に、スタイリストの手伝いや接客(せっきゃく)、カットなどの技術面をレベルアップする研修(けんしゅう)を積みました。3年後、モデル10人にカウンセリングから仕上げまで一通り対応(たいおう)する店内試験に合格(ごうかく)。一対一でお客さんを任(まか)されるスタイリストに昇格(しょうかく)しました。

 一日平均(へいきん)7、8人、多い日は12~13人のお客さんを担当(たんとう)し、アシスタントの指導(しどう)も。閉店後には技術の一層(いっそう)の向上を目指して練習を積み、県内外の講習会(こうしゅうかい)に参加し、流行のヘアスタイルやカラーリングを勉強。学んだ情報(じょうほう)や技術は自分で身に付けるとともに、スタッフと共有していきます。「大変ではありますが、つらいとは思いません」

 「お客さんから笑顔(えがお)で『またお願いしますね』と言われと、頑張(がんぱ)ったかいがあったと思います」。「頼(たよ)られる美容師」を目指し、努力を惜(お)しまないようです。


★メッセージ

 人を幸せにできる仕事を選んでほしいですね。人に喜んでもらえるとうれしいし、やりがいを感じます。人のためという思いが、結局、自分のためになって返ってきます。美容師の仕事を続け、お客さんの大事な日や一生のイベントに関(かか)われるようになって、そのことがよく分かりました。

2016年12月14日 無断転載禁止

こども新聞