きらめく星 早起きして空を見よう

月とその右上に見える木星=11月26日午前6時ごろ、出雲(いずも)市西新町で撮影(さつえい)
23日ごろ月が木星に接近

 朝、目が覚(さ)めたら、まだ外は暗かったということが、近ごろありませんか。今年は12月21日が冬至(とうじ)の日。その前後の12月初めから1月上旬(じょうじゅん)までは夜の長さが14時間以上もあり、今は本当に夜明けが遅(おそ)いと感じる時期です。

 山陰(さんいん)では、午前5時半までは星空が広がっていますし、6時ごろでも明るい星なら十分見られます。太陽がやっと昇(のぼ)ってくるのは、7時を過(す)ぎてから。つまり、ちょっと早起きするだけで、星の観察ができるのです。

 このごろの朝方の空を紹介(しょうかい)しましょう。まず、南東にたいへん明るい星があります。あまりに目立つので、金星(きんせい)と思われるかもしれませんが、そうではありません。今の金星は夕方、南西の空に「宵(よい)の明星(みょうじょう)」として見えています。こちらは木星(もくせい)です。

 木星は、太陽の周りを回る惑星(わくせい)の中で一番大きく、太陽の光を反射(はんしゃ)して明るく輝(かがや)いています。そのすぐ下には、おとめ座(ざ)のスピカという木星よりやや暗い星が見えます。木星から左に離(はな)れたところには、うしかい座のアークトゥルスという星も明るく光っています。

 特に木星とスピカが並(なら)んでいる様子は、今から来年の春にかけての見どころです。惑星の位置は次第に変わりますので、次の年にはこの並びは見られません。

 また12月21日から25日ごろには木星に月が近づきます。最も接近(せっきん)するのは23日です。こちらもおすすめですので、この期間に晴れそうな日があったらぜひ見てください。

 そして、もうひとつおすすめなのが、夜明けの空の様子を味わうこと。暗い夜から、だんだん青くなっていく空の色の変化は格別(かくべつ)です。日の入りの後の薄(うす)暗い時間帯を「誰(た)そ彼時(がれどき)」というのに対し、日の出前は「彼は誰時(かわたれどき)」といいます。冬の朝、すてきなかわたれ時を過(す)ごしてください。

(島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2016年12月14日 無断転載禁止

こども新聞