女子ログ オンナが書くということ

 著名な女流作家や女性ブロガーはたくさんいるけれど、その「元祖」は紫式部と清少納言ではないか。かたや永遠のロングセラー小説「源氏物語」、かたや日本三大随筆の一つと称される「枕草子」を著した。2人とも千年前の宮中で働き、恋愛し、子どもを産み育てた、まさに「平安時代のワーキングマザー」である。

 絵巻のような華やかで優雅な暮らしを想像しがちだが、宮仕えの大変さは、現代女性の会社勤めに勝るとも劣らなかっただろう。女主人の身の回りの世話、客の応対、時には即興の歌など詠んでもてなし、宮中の人間関係にも気を配らねばならない。相当の見識と気力がなくては務まらない。彼女らはそんな多忙でストレスの多い日々の合間に、見聞や随想をひたすら書きつづった。「書く」という行為そのものが、自分と向き合い語り合う最高の時間だったのだろう。

 比べるのはおこがましいが、私も夜更けに、ブログに文章をひたすらつづる。下書きのまま終わることも多々ある。それでも思いのたけを文字に変え、誰かに語りかけると、落ち着き、癒やされ、明日へ向かう力となる。後で読み返して「あの時こんなことを考えていたんだな」と懐かしく思えれば上々だ。女が書くということは、きっと今も昔もこれからも、暮らしと人生に寄り添う存在であり続けるのだと思う。

    (大田市・ぽのじ)

2016年12月22日 無断転載禁止