女子ログ 脇の下争奪戦

 夜、飼い猫が布団にもぐり込んで来るようになると「ああ、冬が来たな」と実感する。それは人工毛布とは比べものにならないほど温かく、柔らかい天然毛布だ。

 わが家には2匹の天然毛布がおり、彼女たちは毎晩、私の「右脇の下」というポジションをめぐって壮絶なバトルを繰り広げる。別に左脇でもいいじゃんと思うのだが、どうしても右側に寝ることにこだわる。

 大抵、先住猫がキャットタワーで遊んでいる隙に、後輩猫がコソッと右脇を取る。それに気付いた先輩が慌てて駆け降りて来て割り込もうとするが、後輩はガンとして譲らない。しばし「フーッ」「シャーッ」と鼻息の応酬。布団の中でもみくちゃのケンカになり、先輩がブツブツ言いながらはい出ていく。これが本当に「うにゃにゃ!」「ぶもぶも!」と、人間のように怒り口調で文句を言っているので最高に面白い。そして、しょうがなく左に陣取る。両手に花ならぬ、両脇に猫という状況。猫好きには至福の瞬間だ。

 明け方、決まって先輩猫が私の右肩をつついて脇の下に入って来る。後輩が場所を空けてくれたのだ。起きる頃には、寝る前と左右が入れ替わっている猫たち。たぶん彼女たちなりの仲直りルールなんだろうなと、ほっこり気分になる。

    (安来市・あのねチョビ)

2017年1月5日 無断転載禁止