仕事みてある記 愛犬と飼い主との快適な生活サポ-ト

病気にも気を配りワンちゃんと飼い主が快適な生活を送れるサポートするトリマーの渡部奈緒美さん=松江市魚町、ワンダー☆スパ
  トリマー

   渡部 奈緒美(わたなべ なおみ)さん (松江市魚町)



 「ワンちゃんが気持ちよく過(す)ごすためのお手伝いです」。松江(まつえ)市魚(うお)町、ワンダー☆スパでトリマーとして働く渡部奈緒美(わたなべなおみ)さん(31)は体毛やツメ、耳の手入れをする“犬の美容師(びようし)さん”。皮膚(ひふ)のトラブルなど健康にも目を配り、ペット犬と飼(か)い主との快適(かいてき)な生活をサポートしています。

 トイプードル、シーズー、マルチーズ、ヨークシャーテリア…。飼い主が愛犬を連れ来店します。「どんなカット内容(ないよう)にしますか?」。飼い主が満足する仕上がりにするために、事前にしっかりコミュニケーションを取ります。

 足の裏(うら)の毛をバリカンで刈(か)るところから始めます。ツメを切り、耳の中の毛を切ったり抜(ぬ)いたりした後、ブラッシングで毛のもつれをとかします。シャンプーは、毛の脂(あぶら)っぽさや皮膚の荒(あ)れなどに配慮(はいりょ)してシャンプー剤(ざい)を選びます。体をバリカンで刈り、四肢(しし)、顔、しっぽと、ハサミでカットしていくに従(したが)って、全身すっきり。愛くるしさが際立(きわだ)ってきます。

 いつもと違(ちが)う場所で犬も不安がります。「『いい子だね』などと声をかけてリラックスさせ、慎重(しんちょう)に作業を進めていきます」

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 松江市出身。動物好きで小学校5年生の時、マルチーズを飼い始めました。トリミングしてもらうと気持ちよさそう。「技術(ぎじゅつ)を身に付けたい」と、ときめきました。高校卒業後、広島県内の専門(せんもん)学校に進んでトリミングを学び、現在(げんざい)の店に就職(しゅうしょく)しました。日本ペット技能検定(ぎのうけんてい)協会認定(にんてい)トリマー1級ライセンス、日本愛玩(あいがん)動物協会認定の愛玩動物飼養(しよう)管理士2級の資格を持っています。

 「トリミングはきれいに仕上げるのが基本(きぼん)ですが、けがのないように神経(しんけい)をつかいます」。突然(とつぜん)動くこともあるため、作業台からの転落防止(ぼうし)に注意をはらいます。

 長い毛に隠(かく)れ気づきにくい皮膚トラブルや、おなかが膨(ふく)らんでいる、やせている、といった病気の疑(うたが)いを、全身に目を配(くば)るトリマーが最初に気づくことも。咋夏(さっか)、皮膚科専門の獣医(じゅうい)が指導(しどう)する「動物スキンケア検定(けんてい)」講習(こうしゅう)を受け、修了(しゅうりょう)試験に合格(ごうかく)しました。病気に対する知識(ちしき)をもっと身に付けたいと思っています。「命を預(あず)かっている面もある責任(せきにん)感、ですね」

 「犬と気持ちが通い合う瞬間(しゅんかん)や、喜んでいる飼い主さんを見たり、病気を早期発見できて回復(かいふく)した時など『この仕事をやってよかった』と思います」。


★メッセージ

 遊びの中でいろいろなことにチャレンジしてみてください。自分が何にときめき、楽しいと感じるのか、分かってきます。好きだなと思えることに出合ったら、どんな仕事があるのか、調べてみましょう。さまざまな職種(しょくしゅ)があることも分かり、選択肢(せんたくし)が広がっていきますよ。

2017年1月11日 無断転載禁止

こども新聞