きらめく星 オリオン座

オリオン座=12月2日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
冬の夜空に 力強い輝(かがや)き

 全部で88ある星座(せいざ)の中でも、オリオン座は一番有名なのではないでしょうか。神話に登場する最強の狩人(かりうど)オリオンの名にふさわしく、冬の夜空で力強い輝(かがや)きを放っています。

 ほぼ長方形に並(なら)んだ四隅(よすみ)の星のうち、赤みを帯びた星ベテルギウスと、その斜(なな)め向かいにある星リゲルは、特に明るく目立ちます。そして、この星座を一度覚えたら忘(わす)れられないものにしているのは、中心にあるきれいに並んだ三つの星です。

 これらは、よく「三つ星(みつぼし)」と呼(よ)ばれます。実際(じっさい)にはそれぞれの星まで距離(きょり)は違(ちが)い、一直線に等間隔(とうかんかく)で並んで見えているのはたまたまなのです。しかも三つとも同じぐらいの明るさに見えているなんて、奇跡(きせき)的な配置だと思いませんか。

 三つ星は昔からよく親しまれ、日本各地でさまざまな呼び名がありました。一つ例を挙げると、隠岐島後(おきどうご)では「タガノバ星(ぼし)」と呼ばれたという記録があります。タガノバは桶(おけ)を担(かつ)ぐ棒(ぼう)を意味するのだそうです。

 オリオン座の星の並びでは、三つ星の下に、縦(たて)に並んだ「小三つ星(こみつぼし)」があるのも見どころです。小三つ星の真ん中の星は、少しにじんで見えるかもしれません。これはオリオン大星雲といい、広がったガスが光っているものです。双眼鏡(そうがんきょう)があったらぜひ観察してください。鳥が羽を広げたような形がわかるはずです。

 見飽(みあ)きることのないオリオン座には、星空の目印としても重要な特徴(とくちょう)があります。それは「真東から昇(のぼ)って真西に沈(しず)む」ということです。春になったら、夜のはじめごろのオリオン座にも注目してください。三つ星が沈んでいくところがちょうど真西になります。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2017年1月11日 無断転載禁止

こども新聞