(37)ジョウビタキ 腹部は橙色、翼に小白斑

 雨上がりの朝、松江市鹿島町の雑木林に足を運ぶと、「ヒッ、ヒッ、カッカ」と、ジョウビタキの控えめな鳴き声が、冷たい空気に静かに響いていた。

 ジョウビタキは、スズメ目、ヒタキ科。体長約15センチ。中国大陸西部などで繁殖し、日本全土に冬鳥として渡来。市街地、農耕地周辺など、開けた環境に生息している。

 雄の頭上は灰白色で、のどが黒く、腹部の橙(だいだい)色が目立つ。翼に小白斑があることから「紋付き鳥」の愛称でも知られている。

 突然、目の前の広葉樹に飛び移ってきた。木の実を求め枝から枝へ動き回っている。お辞儀をしながら尾を震わせるしぐさがかわいらしい。

 望遠レンズを向け、クリクリした黒い眼にピントを合わせる。くちばしに何かをくわえた一瞬をカメラに収めた。もうすぐ大陸へと、旅立っていく。
餌を探し枝に飛び移ったジョウビタキ。腹部の橙色が印象的だ=松江市鹿島町

2006年4月18日 無断転載禁止