プロの目 「優勝のチャンス十分ある」

沢松奈生子氏に聞く

 テニスの元日本女子トップ選手で、1995年全豪オープン女子シングルス8強の沢松奈生子氏に、錦織圭の全豪制覇への期待やポイントなどを聞いた。   (聞き手は地域報道部・鹿島波子)

 昨季、リオデジャネイロ五輪で銅メダルを取り、全米オープンで最も勢いがあったアンディ・マリー(英国)に勝ったことで大きな自信になった。四大大会初制覇の期待は高まっている。

 全豪オープンの前哨戦のブリスベン国際は例年、試合勘を戻すこと、南半球の気候に体調を合わせることが目的となるが、今年は準優勝という結果がついてきて出来過ぎと言えるぐらいだ。

 昨年11月のツアー・ファイナルを見ていても、グラウンドストロークは誰にも負けていない。

 その一方で、マリーやノバク・ジョコビッチ(セルビア)には簡単にポイントが取れる時速200キロ級のサービスがある。その差を埋める作戦としてブリスベンでもネットプレーをよく使っていた。

 サーブアンドボレーが決まれば、2球でポイントが取れる。あとはそれをどこで出すか。サーブのコースなど精度も重要になる。もう一つは1週目でけがをしないことだ。

 錦織選手自身がステップアップした上に、「ビッグ4」が崩れて戦国時代に突入している。優勝は十分にチャンスがあると思うし、いつ優勝しても世界中の誰も驚かないくらいの選手になっている。

2017年1月15日 無断転載禁止