全豪テニス 熱戦の舞台を紹介

 【メルボルン=本紙特派員・藤井俊行】テニス男子で錦織圭が悲願の四大大会初制覇に挑む全豪オープンが16日、オーストラリア第2の都市メルボルンで開幕する。南半球、アジア・オセアニア地区で行われる唯一のグランドスラム大会。1世紀を超える歴史を重ねた熱戦の舞台を紹介する。

 <歴史、特色> 1905年に開始

 全豪の歴史は1905年にニュージーランドとの共同大会「オーストラレージアン・テニス選手権」として始まった。四大大会では最も新しい。当初は芝コートで、男子の単複のみ。88年に会場が現在のメルボルンパークに移りハードコートとなった。大会期間中、南半球は真夏で気温40度超えると屋根を閉じたり、試合開始を遅らせたりする独自ルールがある。全米オープンに次ぐ集客数を誇り、2016年大会は延べ70万人が訪れた。


1万5千人収容のセンターコートのロッド・レーバー・アリーナ。手前は年間グランドスラム2度の地元の英雄、ロッド・レーバーの銅像=メルボルン
 <コート> 四大唯一屋根付き複数

 メルボルンパークの全25コートのうち、ロッド・レーバー・アリーナ(収容1万5千人)がセンターコート。その名は年間グランドスラム2度の地元の伝説的な選手にちなむ。マーガレット・コート・アリーナ(7500人)ハイセンス・アリーナ(1万500人)とともに複数コートで屋根があるのは四大大会でもここだけ。球足の速いハードコートは、錦織と相性がよく、3度のベスト8(2012、15、16年)を最高に、四大大会最多の通算20勝を挙げている。


 <街> 住みやすい都市世界一

近代化が進む中でも、19世紀の面影を残す街並み=メルボルン
 オーストラリア南東部のメルボルンは人口430万人の同国第2の都市で4人に1人が海外出身の「人種のるつぼ」。1956年に南半球初の夏季五輪があった。冬も雪はほとんど降らず年間を通じて温暖。緑も多い市街地は高層ビルが並び、路面電車「トラム」が走る一方、19世紀の雰囲気を醸す建造物が点在。近代と歴史が調和し、英誌エコノミストが6年連続「住みやすい都市世界一」に選んだ街は、全豪オープン期間中、にぎわいと華やかさに包まれる。

2017年1月16日 無断転載禁止