ベストショット 勝利導く鋭いバック

 最終セット第4ゲーム

 半開きの屋根から真夏の太陽がのぞく。試合開始から既に3時間が過ぎ、双方キープを続けて迎えた相手サーブの第5セット第4ゲーム。集中力を高めた錦織は攻め、ブレークに成功。決定打はバックハンドのダウンザラインだった。

 サービスエース2本を奪った前の第3ゲームはラブゲームでキープ。このまま流れに乗るか、乗れないか。勝負どころでクズネツォフの第2サーブに踏み込んだ錦織はロングラリーで相手ミスを誘いながら40-0とし、ブレークポイントを握った。

 ここで一気にいった。相手バック側へのリターンに続けてベースライン後方でラリー。フラットの強打でテンポの早い打ち合いを挑んでくる相手の動き、呼吸を見ていた。

 バックハンドのクロスの応酬となり、7本目で初めて相手フォア側へ。鋭くコーナーを襲った打球は、サイドライン内側で弾み、前のめりになっていた相手は途中でボールを追うのをやめた。冷静に攻めてつかんだ勝機だった。

2017年1月17日 無断転載禁止