全豪テニス特派員便り 街で感じた錦織人気

テニスボールのステッカーで飾られたメルボルンパーク近くのスーパー=メルボルン
 真夏の南半球。熱戦の幕開けを待っていたかのような強い日差しに、肌がヒリヒリと痛い。昨年5月の全仏オープン以来、通算3度目の取材となる四大大会が始まった。

 開幕2日前に現地入り。市街地のホテルから約2キロ離れたメルボルンパーク近くまで大会中は路面電車を使うが、「初日ぐらいは」と歩いてみた。

 オーストラリア第2の都市の空気は、海外からも大勢のテニスファンを集め、浮き立っているようだ。会場近くのスーパーは通りに面した壁ガラスにテニスボールのステッカーを貼って飾り付け。日本で言えば、クリスマスなどの華やかな季節行事みたいだ。

 話を聞いた店員のカールさん(48)に日本から来たと説明すると「ケイ・ニシコリ!」と返ってきた。

 現地スポーツ紙の優勝予想で、アンディ・マリー、ノバク・ジョコビッチの「2強」に次ぐ、3番手に挙げられたという錦織圭選手。実力と人気は街の人たちにも知られている。そう実感。年々増えているという日の丸が揺れる試合会場で感じるのとはまた違った、何とも言えない誇らしさがこみ上げた。

2017年1月18日 無断転載禁止