錦織万全 突破口はリターン 22日4回戦

ベスト8を懸けて4回戦で激突する錦織圭(左)とロジャー・フェデラー(写真はコラージュ)
 【メルボルン=本紙特派員・藤井俊行】テニスの全豪オープンで、男子シングルス第5シードの錦織圭(日清食品)と元世界ランキング1位で第17シードのロジャー・フェデラー(スイス)の4回戦はセンターコートのロッド・レーバー・アリーナで、22日午後7時(日本時間同午後5時)の開始と決まった。

 両者は過去6度対戦しているが、四大大会では初顔合わせ。対戦成績2勝4敗の錦織は、2、3回戦でストレート勝ちを収めて万全の状態。膝の故障による長期休養から戻ったばかりの元王者も格の違いを見せて勝ち上がり、激戦必至だ。

 錦織は21日午後、メルボルンパーク内のコートでショットやサーブの感触を確かめ、悲願の四大大会制覇へ、まず3年連続4度目の8強入りが懸かる大一番に備えた。

 不屈フェデラーと激突

 今大会最大の注目の一つといえる35歳の元王者ロジャー・フェデラーの復活。現在の世界ランキングで上の錦織圭の壁として立ちはだかるか。錦織が破って悲願の四大大会制覇に向けて突き進むか。

 全豪4度を含め四大大会17度の男子最多優勝を誇るフェデラーは昨季、膝のけがで7月のウィンブルドン選手権4強入りの後、最終戦まで欠場した。

 約6カ月の長期休養からの「復帰戦」で第10シードのトマーシュ・ベルディハ(チェコ)を1時間半で退けた3回戦はネットプレー23回中20回成功(87%)。ブランクを感じさせない、「史上最高のオールラウンダー」の看板通りの自在のプレーを見せた。

 戦いぶりについて錦織も「いいテニスをしている。これで35歳かと思った」と認める。

 一方で「復帰したばかりなのでまだばらつきもある」と冷静な分析も。過去2勝4敗と負け越し、3連敗中だが、直近の2015年ATPツアー・ファイナルで、シーズン後半の不振から好転の足掛かりとなる好勝負を演じ、勝つイメージはある。

 5セット制の四大大会では初対戦。「展開が早いので自分も負けないように展開したい」とし、相手も警戒する鋭いリターンで迎え打つ。

 男子で長年君臨する「ビッグ4」の中でもフェデラーはラファエル・ナダル(スペイン)と最初の「2強」として時代を引っ張ってきた。昨夏リオデジャネイロ五輪でナダルを破った錦織にとって、自力で世代交代を加速させる絶好機だ。

2017年1月22日 無断転載禁止