八束移住 中嶋さん 民族楽器で自宅コンサート

世界各国の楽器を前に、コンサートを楽しみにする中嶋恵樹さん(右)とあゆみさん
 タイなど世界各地を旅しながら民族楽器を操って音楽活動を展開し、昨年11月に徳島県から島根県八束町遅江に移住した中嶋恵樹さん(55)が28日、自宅でコンサートを開く。計20カ国以上を訪れ、音楽を通して異なる国同士が打ち解けたり、政治的に緊張関係がある国で同じ楽器を見つけたりした経験から「音楽や文化には境目がない」と感じてきた。当日はそれら旅先で購入した数々の楽器を手に「音楽で人を癒やし元気にしたい」と意気込む。

 横浜市出身の恵樹さんは、20代の頃からギターを担いで世界各地を旅し、旅先で出会った音楽仲間と音を合わせてきた。

 25歳の時、タイのジャズクラブで、飛び入りで演奏したのをきっかけに現地の歌謡曲の編曲や、映画やコマーシャルの作曲を手がけながら、17年間暮らした。

 恵樹さんが徳島県で開いたコンサートに、当時地元の大学に通っていた妻のあゆみさん(37)が訪れたのが最初の出会いで、2003年の結婚後も、タイと日本を行き来し活動した。

 八束町への移住は、あゆみさんが同町馬渡出身で、子育て環境などを考慮してのことだった。

 28日は、新居で県内外の25人ほどを招いて約2時間、生演奏する。旅先で出合った楽器で、思わず購入したものも少なくなく、当日はスペインで買った弦楽器「ブズーキ」やインドネシア・バリ島の笛「スーリン」などを奏でることにしている。

 最近ではヨガなどに使うゆっくりとしたテンポの曲を手がけており、あゆみさんは「深い安らぎを感じてほしい」と話し、恵樹さんは「今後も自宅で音楽教室や演奏会をしたい」と夫婦で息を合わせる。

2017年1月25日 無断転載禁止