大雪 立ち往生700台 80世帯一時孤立

大雪で渋滞する鳥取県智頭町内の道路=24日午前10時6分(共同通信社ヘリから)
 冬型の気圧配置が強まった影響で、山陰両県は23日から24日にかけて大雪が降り続き、鳥取県内の主要道路で少なくとも約700台が立ち往生した。同県智頭町では、1月としては観測史上最高となる105センチの積雪を記録し、一時80世帯以上が孤立状態になった。平井伸治知事は災害派遣を要請し、自衛隊が食料や物資を供給した。

 松江、鳥取両地方気象台によると、24日午後4時現在の積雪は、大山(鳥取県大山町)231センチ、智頭(同県智頭町)105センチ、横田(島根県奥出雲町)84センチ、鳥取54センチ、米子46センチ、松江35センチを観測した。

 山陰中央新報社のまとめで立ち往生は、中国横断自動車道岡山米子線(米子道)の江府インターチェンジ(IC)―蒜山IC間を含め、計6カ所で確認。台数は米子道300台、鳥取県智頭町の国道373号200台、同町の国道53号2カ所計115台、同町の中国横断自動車道姫路鳥取線(鳥取道)2カ所計90台に上った。

 消防などによると、立ち往生の車に乗っていた70代の男性2人が体調不良を訴えて搬送され、3歳男児が発熱で病院に運ばれた。

 24日午後6時現在、智頭町内の鳥取道と同町市瀬の国道53号2カ所で計約140台が身動きが取れないという。智頭町などが開設した3カ所の避難所にはドライバーら約40人が身を寄せ、県の災害派遣要請を受けた自衛隊が物資を供給した。

 島根、鳥取両県警によると、24日午前に発生したスリップ事故は島根15件、鳥取32件。鳥取県内では米子市の40代男性が歩行中に転倒して左足を骨折した。

 学校は島根30校、鳥取64校が終日休校した。

 空の便は羽田を結ぶ便が鳥取空港で9便、米子空港で5便が欠航。25日は鳥取、米子両空港で羽田行き各1便の欠航が決まった。

 JRは24日午後9時半現在、山陰線や伯備線を中心に163本が運休、30本が部分運休した。25日の運行は未定としている。

 松江市宍道町の山陰線玉造温泉―来待間の踏切では軽自動車が脱輪し、誤ってそのまま線路内を走行。松江―出雲市間で運転を一時見合わせた。

 農業被害も発生し、倉吉市や鳥取県伯耆町など同県内5市町でビニールハウス7棟が倒壊。島根県内でも出雲市内で2棟のビニールハウスが倒壊した。

 松江、鳥取両地方気象台によると、25日朝は気温が下がるため、水道管や路面の凍結に注意するよう呼び掛けている。

2017年1月25日 無断転載禁止