女子ログ ピンク色の親友

 2歳の娘には親友がいる。ピンキーという名のピンクのクマのぬいぐるみだ。私の姉が10年以上前に人にもらって新品のまま保管していたのを、娘が譲り受けた。何をするにもどこへ行くにも一緒。もう同じ商品は販売されておらず、買い替えできないのに、娘はよくなくす。そのたびに迷子のピンキーを捜し回って大騒ぎだ。

 しかし先日、娘が「ピンキー嫌い!」と言い出した。突然の宣言に驚き、「そんなこと言ったらピンキー泣いちゃうよ」となだめたが、「好きくない!」とかたくなな態度。主人と推論した原因はこうだ。その前日まで、島根の主人の実家に帰省していた。娘と同い年のいとこがいて、彼女がピンキーを気に入り、抱きしめて離さない場面があった。娘は無理に取り返すこともなく、「貸してあげる」とばかりに黙ってその様子を見ていたのだが、本当は寂しかったのではないか。だから家に帰るなり、他の子と仲良くしたピンキーへの怒りが爆発したのではないだろうか。本当のところは分からないが、今は仲直りしたようだ。

 いつか彼女もピンキーを卒業し、私がピンキーを捜し回ることもなくなるのだろう。うれしいような、あっという間に大きくなってしまいそうで、少し寂しいような。ふと娘との時間がいとおしく思え、改めて一緒の時間を大切にしようと思った。

 (松江市出身、岡山県倉敷市在住・ぽよ美)

2017年1月26日 無断転載禁止