全国俳句大会山陰両県で初 佐々木さん最高賞の大賞

NHK全国俳句大会で大賞に選ばれ、賞状と盾を手に喜びを語る佐々木ミチ子さん =島根県川本町内
 俳句愛好家の優れた作品を発表する、2016年度の「第18回NHK全国俳句大会」の一般の部で、島根県川本町川下の佐々木ミチ子さん(69)の作品が最高賞の大賞に選ばれた。野球の試合で孫が打席に立った様子を詠んだ句で、表現力が高く評価された。約4万3千点の応募の中から大賞は5点。山陰両県からの大賞は初めてで、佐々木さんは「受賞を励みに、これからも俳句作りを続けたい」と意欲を新たにしている。

 佐々木さんの作品は、「炎帝(えんてい)に吠(ほ)えて打席の砂を蹴る」。バットを振りかぶって大声で気合を入れる様子が、一読しただけではっきりと分かる、と評価された。1月22日に東京・渋谷のNHKホールで大会があり、事前に選ばれた特選44作品の中から大賞に決まった。佐々木さんは息子夫婦と孫の4人で出席し、喜びを分かち合ったという。

 高校時代、授業で自作の句を褒められたのがきっかけで俳句作りを始めた。子育てなどのため創作から離れた時期もあったが、40歳ごろから再び始め、俳句歴は30年以上という。

 普段の生活の中で、身近な出来事や思いついた言葉を自前の「俳句手帳」に書き留めるのが習慣で、使った手帳は約100冊に上る。日本伝統俳句協会山陰協議会が出す月刊の機関誌「山陰」に投稿するなどして、俳句作りに積極的に取り組んでいる。

 同大会には10回ほど応募していたといい、研さんと挑戦を続けて見事に大賞を射止めた。佐々木さんは「(8千句余りが選ばれる)入選すら果たせず、くじけそうになったこともあったが、続けてきて良かった。孫も喜んでくれたのでうれしかった」と話した。

2017年2月7日 無断転載禁止