美都・二川公民館 特産ユズで地域活性 魅力発信

ユズ栽培の歴史などを伝える紙芝居や「ゆずプリン」開発で、地域活性化に取り組む二川公民館のメンバー
 島根県益田市美都町の特産・ユズで集落を活気づけようと、同町宇津川の二川公民館(小原美智子館長)が、「ゆずプリン」といった新商品開発や町内のユズ栽培の歴史を伝える紙芝居制作に取り組んでいる。町内の催しなどを通じて、地域に根付いたユズの良さを発信していく。

 同公民館エリアの二川地区の人口は、2017年1月末時点で210人。高齢化率は50%を超え、休耕田や空き家の増加などの課題を抱える。同公民館は、ユズをテーマにした活性化に向け、県の「地域課題解決型公民館支援事業」に応募。16年6月に採択され、助成を受けて取り組んでいる。

 ゆずプリンは、13年春に閉校した二川小学校が過去に似た商品を作ったことがあり、卒業生の手を借りて16年秋に完成した。ユズ果汁を使い、酸味を生かした味わいに仕上げた。地域の催しや福祉施設で好評を得ており、今後も定期的に振る舞うほか、町内の飲食店にレシピを提供して活用してもらう。

 紙芝居は、生産者組合関係者の話を基に物語をつくり、同公民館の絵手紙教室のメンバーが和紙に絵を描いた。徳島県の山村から栽培を学んだ町産ユズのルーツや発展の歴史、農家の思いなどを盛り込み、全11枚で構成。地域の敬老会や福祉施設で披露することにしている。

 さらに町をユズで彩るため、1月には道の駅や郵便局、飲食店など10施設にユズの苗木を配布。3月には、公営住宅付近に苗木80本を植える予定。

 取り組み内容は16日、松江市内である同事業の成果発表で披露する。小原館長(69)は「にぎわいを取り戻そうと努力している。活動を知ってもらい、多くの人に二川を訪れてほしい」と話した。

2017年2月14日 無断転載禁止