隣の芝生は青く見える

 「他人のものは何でもよく見える」という意味のことわざ「隣の芝生は青く見える」は万国共通だろう。島根県教育委員会が行う竹島教育を、韓国の政府系研究機関が評価しているという▼歴史問題と領土問題を切り離し、韓国の主張への反論を学んでいる点に注目。模範事例として日本国内に広がる可能性が高いと指摘する。一方で島根側の関係者は、政府の関与で潤沢な予算を持つ研究機関をうらやんでいたのだが▼近くで見るわが家の芝生は傷みが目立つが、遠くから眺める隣家の芝生は傷みが見えず、きれいに見えるというのが、ことわざの由来。隣(日本)がよく見えるのは韓国側が竹島問題に関する「弱み」を自覚しているからではないか▼象徴的なのが、先月、韓国で竹島を管轄する慶尚北道(キョンサンプクト)の金寛容(キムグァンヨン)知事が強行した竹島上陸。「最近、独島(トクト)(竹島)に対する日本の野望が度を過ぎているため」という理由で自国領を主張したが、あまりに唐突で韓国側の焦りにも見える▼先ごろ、日本の文部科学省が公表した次期学習指導要領の改定案で、竹島が小中学校の社会で「固有の領土」と初めて明記された。教育現場での領土教育の充実に向けて、法的拘束力のある指導要領に書き込むことの意義は大きい▼明記への韓国側の反発が強まる中、22日に12回目の島根県の「竹島の日」を迎える。松江市で開かれる記念式典は年中行事になった感もあるが、竹島問題を啓発する意味で欠かせない。わが家の芝生をさらに青々と輝かせるきっかけにしたい。(健)

2017年2月19日 無断転載禁止