石見銀山と縁深い梅食材で菓子 上品な味わい 最優秀

「銀山縁起物語」を手に最優秀賞受賞を喜ぶ内藤陽子さん
 世界遺産・石見銀山遺跡の中心地域の島根県大田市大森町の渡辺家住宅で17日、鉱山病予防に使われ、石見銀山とかかわりの深い梅を使った料理や菓子のコンテスト審査会があった。同市温泉津町温泉津の「薬師湯」の内藤陽子代表がサツマイモと梅を使って手掛けた菓子「銀山縁起物語」が、最優秀賞に選ばれた。

 コンテストは、石見銀山世界遺産登録10周年観光キャンペーン実行委員会が、10周年の機運醸成や地域の魅力PRを目的に企画。江戸時代には、銀採掘の作業員がマスクに梅肉を塗って粉じんを防いだとされ、梅をテーマに昨年11~12月にレシピを募集。県内外から37品の応募があった。

 この日は、県立大短期大学部健康栄養学科の教授ら8人が、1次審査を通過した手羽先の梅酒煮、ふきの梅煮、魚の梅磯巻きなど9品を試食審査した。銀山縁起物語は、スイートポテト風と練りきりをイメージした和洋の2種類があり、梅の花の形が季節を感じさせることや上品な味わいなどが高く評価された。

 内藤代表は「梅は当時、鉱夫の健康を守り、サツマイモは地域の食糧危機を救った。メニューを多くの人に知ってもらうことで地元を見つめ直すきっかけにしてほしい」と話した。

 同実行委は、登録10周年100日前イベント期間中の3月26日、同市大森町内で、最優秀賞となった料理など9品のレシピを市民や観光客に披露する。レシピ集も作成し、市内の飲食店などに配布する。

2017年2月18日 無断転載禁止