松江歴史資料館「江戸始図」展示始まる 鮮明絵図に関心

公開された「江戸始図」に見入る来場者=松江市殿町、松江歴史館
 徳川家康が江戸城を築城して間もない時期の城郭構造を詳細に描いた絵図「江戸始図(はじめず)」の一般公開が17日、松江市殿町の松江歴史館で始まり、謎に包まれていた城郭の姿を明らかにする最古級の史料に来館者が見入った。

 展示する絵図は縦27・6センチ、横40センチで、所蔵史料から見つかった。同時期の「慶長江戸絵図」(東京都立中央図書館所蔵)に比べ、建物や石垣などの区画が鮮明に描かれ、8日の報道発表以降、松江歴史館には問い合わせが相次いでいるという。

 戦いを意識して設けられた多様な防御機能が絵図を通して分かることや、松江城を築城した堀尾吉晴と、堀尾氏の後に松江藩主となった京極忠高の大名屋敷が城郭周辺に描かれていることなどを解説するパネルとともに展示している。

 来館した松江市北堀町の石井悠(はるか)さん(72)は「新聞で報道されて以来、本物を見たいと思っていた。軍事に特化した城の造りがよく分かる」と感心。観光で訪れた神奈川県厚木市の橋本一代さん(60)は「鮮明に現存していてすごい」と驚きの声を上げた。

 3月15日まで。要観覧料。7月には徳川美術館(名古屋市)、秋には都内で展示する。

2017年2月18日 無断転載禁止