女子ログ 退院おめでとう

 「レイちゃん、ごめんね。お母さん転んでしまったよ」。朝8時、悲しそうな声で電話してきた母。「大丈夫? けがは? 体は痛くない?」。うろたえてしまい、そう返事をするのがやっとの私。

 昨年のクリスマス前の出来事だ。76歳の母は、関節リウマチを患っていて、毎朝少しの距離をリハビリがてら散歩をするのが日課。注意しながら歩いていたはずだが、この日は暴風に足をとられたようだ。

 電話の後、母は1人でタクシーに乗り、町のお医者さんを受診。左肩を骨折していた。大きな病院で再度診察を受け、即入院となった。手術が決まり、主治医から説明を受けた時、折れた部分のCT写真を見た。3Dで立体的にリアルに映し出された左肩の骨は、リウマチで変形し、まるでカリフラワーのよう。そこに刀で切りつけたような亀裂。痛ましかったけど、生々しい映像は正直、気持ち悪かった。

 あれから約2カ月。母はリハビリを頑張り、もうすぐ退院だ。転んだ時、私に「ごめんね」と言ったのは、どういう意味だったのだろう。転んで一番動揺していたのは自分だろうに、娘に迷惑がかかると思ったのか。高齢の母に気を使わせるなんて、もっと大人にならなければいけないと考えさせられた。

 何はともあれ、お母さん、退院おめでとう!

 (鳥取市・DJレイ)

2017年2月25日 無断転載禁止