株価を映すプロ野球

 株に関心のある人たちの間で誕生した架空の「プロ野球チーム」がある。球団名は「日経ヘイキンズ」。日本の代表的な株価の動きを示す日経平均を野球チームに見立てた呼び方。株価変動に応じて勝ったり負けたりネット上で盛り上がっているという▼誰が言いだしたか不詳だが、ネット上のつぶやきをきっかけに「ファン」が広がる。株価が5日連続して下がればヘイキンズも屈辱の5連敗となり、終日上げ調子となれば先発完投、午後急落すれば中継ぎ炎上などのつぶやきが飛び交う▼ヘイキンズの登録選手は日経平均を構成する225人(銘柄)。実績に応じて選手の入れ替えはあるが、不動のエースはトヨタで、クリーンアップはその時々の選手の調子で顔触れが変わる。出雲市に主力工場がある村田製作所はまだメンバー入りしていないが、実力は折り紙付きで有望株として期待されている▼同じ出雲市にパソコン主力工場がある富士通はヘイキンズのメンバーだが、そのパソコン事業を中国の聯想(レノボ)と統合する計画が大詰めを迎えている。海外勢に押されてパソコンを一貫製造している国内メーカーは富士通だけとなり、出雲市で生産される出雲モデルは「日の丸パソコン」を象徴する▼超薄型で顧客の要望に応じていろんな技を繰り出せるカスタマイズ(特注)を売りとする出雲モデルの人気は根強い▼協力会社を含め千人以上が働いている。中国企業と一緒になっても工場が存続するよう縁結びの神様が見守ってくれるに違いない。(前)

2017年2月28日 無断転載禁止