患者に癒やしとぬくもりを 川本でホスピタルアート

病院の階段にカラフルな絵を描く子どもたち
 島根県川本町川本の加藤病院が、地元の島根中央高校の協力を得て、美術作品で病院内を彩る「ホスピタルアート」に取り組んでいる。2月には地域住民も参加し、施設内の階段に壁画を描いた。「音楽を奏でる動物と三江線」がテーマで、「音楽の町」を標ぼうし、町の中をローカル線が走る川本らしさを表現した。関係者は「芸術の力で患者に癒やしとぬくもりを届けたい」と話している。

 取り組みは、2015年に始めたアートプロジェクトで、生徒たちが美術の授業で描いた作品を病院内に飾るなどしてきた。

 今回の壁画制作は、アートイベントなどに取り組む同町地域おこし協力隊の濱崎麻弥さん(32)らの協力を得て、昨年11月ごろから計画。2月25、26の両日に行い、病院職員や高校生をはじめ、町内の小中学生らも参加した。

 作品を描いたのは、本館に2カ所ある階段の壁。1階から2階に上がる部分で、水色の下地に、ピンクや黄色などの塗料を使ってカラフルに仕上げた。太鼓や笛を演奏するウサギやクマのほか、色彩豊かな花や大きな木も描かれ、楽しそうな町の音楽会の雰囲気が伝わってくる。

 同病院を運営する社会医療法人仁寿会の加藤節司理事長(56)は「心が温まる壁画作品。階段は患者がリハビリで使うこともある。楽しそうな絵を見ながら、描いた高校生や地域住民とのつながりを感じてもらいたい」と話した。

2017年2月28日 無断転載禁止