赤江分団(安来市消防団)会長賞 広報誌で地域啓発

広報誌「絆」を手に受賞を喜ぶ安藤直樹分団長
 地域に根ざした防災対策に取り組む団体を表彰する総務省消防庁の「第21回防災まちづくり大賞」の日本防火・防災協会長賞に、島根県安来市消防団赤江分団(安藤直樹分団長)が選ばれた。2008年から広報誌を発行し、地区住民に防災を啓発する活動が評価された。県内からの選出は初めてで、安藤分団長(46)は「地域防災活動の励みになる」と喜んでいる。

 防災まちづくり大賞は、阪神大震災を機に自治体や自治会、消防団、企業などが実施する優れた活動を顕彰しようと1996年度に創設。今回は最優秀の総務大臣賞3団体、消防庁長官賞4団体、日本防火・防災協会長賞10団体の計17団体が選ばれた。

 30~50代の59人が所属する赤江分団は、地域住民に活動を知ってもらい、地域防災に協力してもらおうと08年7月、広報誌「絆」を創刊した。A4判カラー2ページで、団員がパソコンで写真やグラフを用いて年4、5回、毎号約230部を発行。29自治会の住民に情報を届けている。費用は幹部団員の出動手当を充てている。

 16年10月の第32号では、市内の火災発生状況をグラフで示し、火災予防の注意点を紹介。15年10月の第27号は、鬼怒川(茨城県常総市)の堤防が決壊した15年9月の関東・東北豪雨を受け、洪水時に浸水の恐れがある地域を地図で示したり、避難場所の一覧表を掲載したりして備えを呼び掛けた。広報誌発行以降、住民と団員との距離が一層近くなったという。

 1日に東京都内で表彰式がある。安藤分団長は「活動が評価されてうれしい。発行を継続し、より地域の防災力を高めたい」と気持ちを新たにしている。

2017年3月1日 無断転載禁止