女子ログ 餅まき

 先日、友人に「棟上げするけん、餅拾いにきてね!」と声をかけられた。家の棟上げ式の後にある「餅まき」が私は大好きだ。最近ではしない家も多く、数年ぶりのことに心躍った。

 私の住む地域は白い丸餅をまき、中に硬貨や紙幣の入ったものや小袋に2個入ったものなどがある。今回、友人の餅まきには「子供の部と大人の部があるよ」という。大人の中で子供がけがをしないようにという配慮と、大人向けには「おつまみ」をまくそうだ。ますます楽しみになったが、午後4時開始と聞いてショック。私の仕事は5時まで。友人には終わったらダッシュで向かうと約束した。

 当日は朝から大雨で、午後も降り続いた。「お願いだからやんで」と迎えた午後4時。職場の窓に光が差し込んだ。目をやると青空が広がっていた。神様に守られているようでうれしくなった。結局、駆けつけた時には餅まきは終わっていたが、友人一家の笑顔と立派な木造建ての家に漂う木の香りが迎えてくれた。軟らかなお餅とおつまみをもらって帰った。

 仏壇に供えた後、ストーブの上に置いた鍋で餅をゆでた。取り出してきな粉をからめ、家族と一緒にアツアツをいただく。一口かんで箸で引っ張ると、30センチは伸びたろうか。「縁起物はうまいねぇ」と、しみじみ味わい、家っていいなと思った。

  (出雲市・こいちゃん)

2017年3月2日 無断転載禁止