女子ログ 観る将

 将棋にはまっている。といっても、見る専門の「観(み)る将(しょう)」だ。以前は将棋なんて地味でおじさん臭いイメージだったが、最近は若手イケメン棋士や漫画の影響で女子人気も高い。

 私もきっかけは、お気に入りの棋士を見つけたことだった。たまたまネットテレビで見かけたある棋士の、物静かで知的なたたずまいと世話をしてあげたくなるようなあどけないかわいさに心をつかまれた。以来、その棋士目当てに将棋番組を見るようになった。

 最初はルールも分からず、解説は暗号のようだった。だが、何時間もかかる対局の解説は将棋についてだけでなく、趣味の話や棋士同士のエピソード、1週間の過ごし方などプライベートにまでおよび素人でも楽しめる。対局中におやつを食べるシーンまで流れる。話し上手な棋士が解説の時はまるでトーク番組のようだ。

 指すときの指のしなり、対局中の癖やしぐさ、なりふり構わぬ姿から伝わる熱い真剣勝負。楽しむポイントが多くますますはまった。ミーハー心から始まったが、今は駒の動かし方やルールは分かるようになり、手数の少ない詰め将棋をするようになった。

 ファンとの距離が近い世界で、イベントなどで直接棋士の指導を受けることもできる。ゆくゆくは指せるようになって、お目当ての棋士に「良い手ですね」などとキラースマイルで言われてみたい。

   (松江市・かなた)

2017年3月7日 無断転載禁止