女子ログ 日本の交通費

 この1年、出張が多く、今まで行ったことのない県にいくつも行くことができた。その中で感じたことがある。日本は小さな島国だが、頻繁にはあちこちを訪れることはできない。なぜなら、国内移動にはとにかくお金がかかる。これは日本を訪れる外国人も驚くことの一つだそうだ。

 この「日本の国内移動交通費高い問題」は特に就活生に痛手である。私は島根の大学に通っていたが、就職活動で県外企業の説明会や試験に行くには多額の交通費がかかった。そのため、1カ月にチャレンジできる企業は限られ、卒業研究の傍ら交通費をためるために、睡眠時間を削ってバイトに時間を費やす友人も多かった。

 就職活動中に会った東京の大学に通う友人は、手帳に就活スケジュールがびっしり書いてあった。学校の後、毎日のように企業説明会に行くなど、チャレンジできる企業も多いと言っていた。もちろん東京の友人が島根の企業を受けようと思えば逆転するが、そんなことはそう多くはないだろう。

 今、島根県内では鉄道やバス、航空などあらゆる交通路線で廃線の危機にあるところがある。県内移動も不便な島根では死活問題だ。人は生活に便利な場所に移動し、交通の便が良ければ町も発展する。逆に交通の便が悪ければ町は衰退し、交通費も高額になる一方だ。この負の連鎖はどうやったら止められるのか。目を背けてはならない問題だ。

(島根県津和野町・たまこ)

2017年3月11日 無断転載禁止