ジャズと私/手作りフェス 全国に電名

 境港市観光協会会長 枡田 知身

 ジャズを愛好して、早いもので、もう半世紀を超えた。聴き続けてきて、飽きることがなかった。今でも暗闇の寝床の中で、CDをかけっ放しにして眠ることが多い。安らかに眠れる。身体の中に、ジャズ音楽が染み込んでくる、とでも言おうか。よく、ジャズは難解であるとか、中には音がうるさいという人もいるが、私にとっては、「癒やされる」音楽以外の何物でもない。他の音楽ではこうはいかない。

 そして聴くだけでなく、ジャズプロモーターの三根博昭氏と昵懇(じっこん)になって以来、ジャズライブをたくさん請けた。最初は、1999年、日野皓正カルテットであった。その後、寺井尚子、秋吉敏子、鈴木良雄、佐山雅弘、TOKU、近藤房之助、大坂昌彦、川嶋哲郎、ケイコ・リー、多田誠司、小沼ようすけ、秋田慎治など2年間で10回程度公演を請けた。

 生演奏を聴き、さらに打ち上げで会食したり、カラオケを歌ったり、プレーヤーと交流する中で、ジャズの魅力にどっぷりと浸かり、抜け出られなくなっていった。

 そして2002年、境港海陸運送の卒業を機に集大成の意味を込めて、野外ライブ「境港妖怪ジャズフェスティバル」の立ち上げを企画した。すべてが初めての経験で、さまざまなハードルがあったが、向こう見ずな「やや強引な手法」で実現させた。

 02年7月20日、第57回の「みなと祭」前夜祭として開催された第1回のジャズフェスは異様なほど盛りあがり、大盛況であった。文字通り「市民手作り」の全国発信できるイベントであり、15回目を超えた。プレーヤーの延べ人数は300人超。これだけ長続きしているサマージャズフェスは珍しく、全国的に「雷名」がとどろいている。これもひとえに皆さまの格別なご支援のたまものであり、厚くお礼申しあげたい。

 ところでBSSラジオに「JAZZ PARK」という番組がある。放送は毎週土曜日の午後9~10時。「山陰のジャズファンにおくる! 地元ジャズ愛好家が続々出演、熱く語る1時間」というキャッチコピーの番組である。

 この番組には12年6月から16年7月の4年間にパーソナリティーとして19回出演した。選曲したジャズは136曲になる。これらの愛好曲ばかりを集めたCDを聴きながら、そのまま眠ってしまうのが私の至福の時間になっている。

 最後に私のベストテンアルバムを順不同に並べると以下の通りになる。

「サキソフォン・コロッサス」「サムシン・エルス」「ジムホール・コンチェルト」「ウイスパー・ノット」「ホーキンス・アライブ」「パイクスピーク」「峰純子・プリモーニング」「タイムアウト」「ゲッツ・ジルベルト」「グルーヴイ」

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 ますだ・ともみ 1941年、広島県呉市生まれ。北海道大法学部卒。63年、日本通運に入社。95年から2002年まで系列会社の境港海陸運送社長。元境港商工会議所副会頭、元水木しげる記念館館長。04年5月から現職。

2017年3月12日 無断転載禁止