女子ログ 思い出のなかの校舎

 この春小学校に入学する娘は、できたばかりの新築の校舎に通う。

 そこでどうしても頭をよぎるのは母校の小学校のこと。私の通った校舎は建て替えで今はもうなく、その後建てられた校舎も、閉校に伴い今は利用されていない。

 できれば同級生みんなで母校を訪れて、大人になった自分たちにとって「小さくなった」その建物で語り合いたかった。その願いがかなわなかったおかげで、今でもあの頃のまま大きい感覚で、廊下の手触り、暗い理科室の怖さも当時のままはっきり覚えている。

 閉校になるということで、私たちにとって初めての同窓会をするきっかけもくれた小学校。建物や学校の名前はなくなってもやはり思い出がある限り、ずっとよりどころなのだと思う。

 そして、やはり目に見えて存在しないのは寂しい。そんな私の小学校への思い出などもちろん知らない娘は、小学校で「勉強をする」のを楽しみにしている。

 これから過ごす6年間でたくさんの思い出ができ、それから先に何度も振り返ることになるだろう。少子化で、今後いろいろな状況の変化もあると思うが、新しい校舎で長く子供たちの声が響くことを今は願っている。

  (島根県奥出雲町・さと∞)

2017年3月25日 無断転載禁止