インドとIT人材交流 中海圏就業に高い関心

就業体験でプログラミング作業を体験するインド人学生ら=1月26日、出雲市内の企業(資料)
 インド南部・ケララ州とのIT分野の人材交流や企業誘致の拡大を目指す「松江市インドIT人材受入・企業誘致調査事業実行委員会」の会合が24日、松江市内であり、1月にインド人学生らを招いて初めて実施したインターンシップ(就業体験)の成果などを協議した。参加者の多くが日本での就業に高い関心を示すとともに、受け入れ先企業の1社がインド学生の採用に向けて調整していることが報告された。

 就業体験は約2週間の日程であり、ケララ州のITエンジニア5人と理工系学生6人の計11人が、松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」の使い方を研修したほか、松江、出雲両市の6社でプログラミング作業などに従事した。

 会合では、実行委事務局が就業体験の参加者と、同州のインド人学生約400人を対象に行ったアンケート調査の結果を説明。全体の8割超が、来日して地場企業で働くことに関心があると答えたとした。また、島根県東部と鳥取県西部のIT企業50社への調査で、約2割がインド人技術者の採用を前向きに検討していることも報告された。

 一方、就業体験の受け入れ先企業となったオネスト(松江市上乃木4丁目)の石﨑修二社長は、参加したインド人大学生(22)の採用を具体的に検討していると説明。「技術、意欲ともに申し分ない」と話し、労働条件や住居などについて学生と調整していることを明かした。早ければ今年秋にも就業を実現させたいという。

 県情報産業協会が2016年に行った調査(回答75社)では、エンジニアやプログラマーなどの開発職が約300人不足していた。こうした実態を踏まえ、実行委の事務局員を務めるまつえ産業支援センターの山根幸二センター長は「IT業界の人手不足が続く中、海外から優秀な人材を確保する道が開けてきた」と手応えを語った。実行委は人材交流の拡大に向け、来年度以降も就業体験などの継続を検討する。

2017年3月25日 無断転載禁止