田儀小学校閉校式 地域と歩んだ144年 別れ惜しむ

閉校式で校歌を斉唱する児童ら
 島根県出雲市立田儀小学校の閉校式が26日、同市多伎町口田儀の同校であり児童や卒業生、地域住民らが144年にわたり児童を育んだ学びやとの別れを惜しんだ。

 同校は1873年に開校し3242人が卒業。1950年代には1学年に約70人の児童がいた時期もあったが、児童数の減少に伴い現在は1学年10人以下となっている。4月に岐久小学校(出雲市多伎町多岐)に統合され、校名は「多伎小学校」に変更となる。

 閉校式には約300人が参加した。児童が地域の高齢者にこまや紙飛行機を使った昔の遊びを教わったり、運動会で一緒にゲームをするなど交流を重ねてきた。藤原一仁校長が「地域の皆さんの温かい心が子どもたちを育んだ」と感謝の言葉を述べた。

 児童を代表し、6年の池添空君(11)が「いつまでも田儀小学校のことは忘れません。思い出を心の支えにして頑張っていきたい」とあいさつ。5年の藤原心乃(ここな)さん(11)は「田儀小学校で学んだ思いやりの心を大切にして、リーダーシップを発揮したい」と語った。最後に出席者全員で校歌を斉唱した。

 式後にあった閉校記念イベントでは、田儀小の児童が町民体育大会などで発表する「よさこいソーラン」を披露。息の合った踊りを見せ、全員で「やー」と声を上げ締めくくると、会場は拍手に包まれた。

2017年3月27日 無断転載禁止