輝(き)らりキッズ 和太鼓演奏 思い出の全国2位

ステージで太鼓を演奏する大谷奏真君(手前右)と大谷天翔君(手前左)=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ
 「日本一」合言葉に稽古(けいこ)

    3月末閉校(へいこう) 益田(ますだ)・道川(みちかわ)小4年

           大谷 天翔(あまと)君   大谷 奏真(そうま)君

 プロの和太鼓奏者(わだいこそうしゃ)から太鼓の打ち方を教わり、全国コンクールで2位に入った小学生が益田(ますだ)市にいます。同市匹見(ひきみ)町道川(みちかわ)、道川小学校4年の大谷天翔(あまと)君(10)と同、大谷奏真(そうま)君(10)です。全校児童4人の道川小は3月末で閉校(へいこう)となり、4月から同町匹見の匹見小に通学する2人は「環境(かんきょう)が変わっても太鼓を続け、道川小の伝統(でんとう)を受け継(つ)ぎたい」と声をそろえています。

 道川小の児童は1998年度から地元出身の和太鼓奏者、今福優(いまふくゆう)さんの指導(しどう)を受け、地域(ちいき)の行事などで成果を発表しています。

 43年の校史の最終年度となる昨年、エフエム大阪(おおさか)が同年8月に東京で開く「第1回小さな音楽会コンクール」への出場が決まりました。

 今福さんが提供(ていきょう)した「虹(にじ)の空」という6分の曲を演奏(えんそう)することになり、太鼓が好きで仲良しの2人は6年生の栗栖和虹(くりすわこ)さん(12)と大谷光生(こうき)君(12)とともに「日本一になろう」を合言葉に稽古(けいこ)に励(はげ)みました。

 虹の空は、リズミカルな太鼓の響(ひび)きと「進め進め 力を合わせ」というせりふが印象的な楽曲です。

 木村真介(しんすけ)校長から「6分間の演奏を100回、全員が心を込(こ)めて打ち込めば、願いはきっとかなう」と励まされ、頑張(がんば)ろうという思いが強まりました。

6年生を送る会で歌を披露し、場を盛り上げる大谷天翔君(右)と大谷奏真君=益田市匹見町道川、道川小学校
 暑い日も体育館で、今福さんから「力を一つに合わせてまっすぐ進む、という思いが太鼓の音になる」と教わり、汗(あせ)だくになりながら練習しました。

 迎(むか)えた本番で2人は、太鼓演奏とともに、石見神楽(いわみかぐら)の鬼舞(おにまい)をイメージした動きも披(ひ)露(ろう)。見事、全国2位の銀賞に輝(かがや)きました。「本当にうれしかった。道川小の最後の年に最高の思い出ができた」と振(ふ)り返ります。

 お世話になった先輩(せんぱい)を送り出そうと、3月3日に開いた「6年生を送る会」では、2月中旬から話し合って準備(じゅんび)を進め、司会役として、自分たちで考えたゲームや歌で6年生を楽しませました。

 6年生から「すてきな会をありがとう」と声を掛(か)けられ、それぞれ習字を贈(おく)られるサプライズも。天翔君は「これで2人とも安心して卒業できると思う」、奏真君は「心に残る会が開けたかな、と思う」と話し、とびっきりの笑顔(えがお)で記念写真に収(おさ)まりました。

 道川小で刻(きざ)まれた太鼓への熱い思い。天翔君は「地元の神楽社中(しゃちゅう)で太鼓を続けたい」、奏真君は「学校で太鼓演奏を頑張りたい」と、新学期を前に、目を輝かせています。



≪プロフィル≫

【好きな教科】 (天翔君)体育
        (奏真君)体育

【好きな漫画(まんが)】
 (天翔君)ドラゴンボール
 (奏真君)ワンピース

【リラックス方法】
 (天翔君)野球やバスケットボールをすること
 (奏真君)手になじむ木の棒(ぼう)を振り回すこと

2017年3月29日 無断転載禁止

こども新聞