きらめく星 大小の北斗

北斗七星と小北斗=2016年4月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
偶然(ぐうぜん)の素敵(すてき)なデザイン

 春、夜空を眺(なが)めると、わかりやすい星の並(なら)びがあります。七つの星がひしゃくの形を作る「北斗七星(ほくとしちせい)」です。ほぼ一年中見えますが、今の時季は、北の空の高いところにあって見やすくなっています。

 北斗七星がわかると、そこから、北極星(ほっきょくせい)という星を探(さが)すこともできます。まず、ひしゃくの水をくむ部分を見てください。端(はし)の星二つを線で結び、その線をひしゃくの口が開いている方へおよそ5倍延(の)ばすと見つかります。

 北極星は、いつも真北の空にあってほとんど動かないという特別な星です。ですから、北極星さえ見つかれば北がわかり、初めて行った場所でも方位を知ることができます。

 実は、その北極星辺りの七つの星たちも、つなぐと小さなひしゃくの形になります。北極星を柄(え)の先にした、北斗七星の小型版(ばん)で、「小びしゃく」とか「小北斗」と呼(よ)ばれています。また、北斗七星と合わせたものを「大小北斗」と呼ぶ人もいます。

 同じような星の並びが対(つい)になっているのは、偶然(ぐうぜん)が生んだ素敵(すてき)なデザインのように思えます。星座(せいざ)では、北斗七星はおおぐま座の一部、小北斗はこぐま座にあたり、しっぽの長い親子の熊(くま)として描(えが)かれています。

 小北斗の星のうち、端の北極星と反対側の端の星、そしてその隣(となり)の星は割(わり)と明るくて見やすいのですが、残りの四つはそうでもなく、暗い夜空でないと見えません。七つの星をたどろうと思ったら、月のない夜に挑戦(ちょうせん)してみてください。

 夜8時から9時ごろに探すのでしたら、今月は14日から27日が、月が出てなくてよいでしょう。小北斗の七つ星が全部見えたら、その夜空は街明かりなどにじゃまされておらず、きれいだといえます。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2017年4月5日 無断転載禁止

こども新聞