的狙い疾走 津和野町で流鏑馬神事

馬上から的を狙う射手=島根県津和野町鷲原、鷲原八幡宮馬場
 疾走する馬から弓で的を射る伝統行事「流鏑馬(やぶさめ)神事」が9日、島根県津和野町鷲原の鷲原八幡宮であり、勇壮な時代絵巻に大勢の見物客が見入った。

 同八幡宮には、国内で唯一原型を残しているとされ、県の史跡にも指定されている横馬場形式の馬場(約270メートル)がある。神事は鎌倉時代に始まり、明治時代以降に途絶えたとされるが、その後復活し、弓馬術礼法小笠原流宗家の指導を受けた津和野流鏑馬保存会が、1976年から毎年開いている。

 本殿で天下泰平と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る神事が執り行われた後、鎌倉武者装束の流鏑馬射手3人と平騎射12人が馬場に登場。馬を走らせ「陰陽」と叫びながら、3カ所に立てられた50センチ四方の的を次々と射た。全ての的に矢を当てる「皆中」も飛び出し、約1万人が訪れた会場に拍手と歓声が響いた。

2017年4月11日 無断転載禁止