輝(き)らりキッズ 松江武者行列 しの笛高らか

武者の格好でしの笛を演奏する森下楓さん(手前)=松江市殿町、松江城
 時代絵巻(えまき)盛(も)り上げ

    4年連続参加堂々の演武(えんぶ)

           森下 楓(もりした かえで)さん (一中1年)

 松江開府(まつえかいふ)の祖(そ)・堀尾吉晴(ほりおよしはる)とその一行による約400年前の松江城(じょう)入城を再現(さいげん)し、市民が街(まち)を練(ね)り歩く「松江武者(むしゃ)行列」。4年続けて参加している森下楓(もりしたかえで)さん(12)=松江第一中学校1年=は青空の下、今年も堂々とした演武(えんぶ)と「しの笛」を披露(ひろう)し、約2時間半を歩ききりました。「中学生になっても笛は続けたい。もっと笛を吹(ふ)く仲間が増(ふ)えたらうれしい」と話します。

 松江武者行列は毎年、4月に開催(かいさい)しており、今年で13回目。吉晴をはじめ、当時の武者らに扮(ふん)した約200人の市民が、甲冑(かっちゅう)や着物を身にまとい列をなします。大勢(おおぜい)の見物客に見守られ、一行は弓隊、やり隊などを構成(こうせい)し、ほら貝や笛の音を響(ひび)かせながら、白潟天満宮前(しらかたてんまんぐうまえ)から松江城を目指します。

 森下さんは笛隊の一員です。演奏(えんそう)するのは日本の伝統(でんとう)的な横笛「しの笛」。息を吹き込(こ)む穴(あな)の他に七つの指穴が開いていて、息の強さによって音階が決まります。リコーダーのように、息を吹き込むだけで音は出ず、唇(くちびる)のあて方や息の吹き込み方にコツが必要です。また肺活量(はいかつりょう)も大切で、森下さんは「息継(いきつ)ぎが難(むずか)しい。吹き続けるのはしんどい」と話します。

本番を前に笛隊のメンバーと練習に励む森下楓さん(前列右端)=松江市北田町、母衣小学校
 森下さんがしの笛を始めたのは小学4年のとき。母・美津子(みつこ)さんに誘(さそ)われたのがきっかけでした。「最初はうるさい音だと思っていたけど、だんだんきれいな音色だと思うようになった」と振(ふ)り返ります。

 きらりと輝(かがや)くセンスの持ち主の森下さんは、見よう見まねでしの笛の音の出し方を習得。最初の練習ですぐにきれいな音色を出すことができました。笛隊の隊長、岡欣丈(おかよしたけ)さん(45)は「音もきちんと出ているし、たんたんと落ち着いて吹くことができる」と評価(ひょうか)します。

 4月1日、松江武者行列の本番。えぼしをかぶり、甲冑にわらじを身につけた森下さんは武者そのもの。太鼓(たいこ)の音に合わせ、森下さんのしの笛は空高く響き渡(わた)り、武者行列の雰囲気(ふんいき)を盛(も)り上げました。行列を終えた森下さんは「うまく吹けた」と一言。すがすがしい表情(ひょうじょう)を見せました。

 森下さんは武者行列の他に、松江武者応援隊(おうえんたい)にも参加。しの笛を観光客に披露して「武者のまち」をPR(ピーアール)しています。「きれいな音が出るとうれしいし、それが楽しい」と、相棒(あいぼう)のしの笛を大切そうに眺(なが)めます。

≪プロフィル≫

【好きな教科】理科
【好きな食べ物】中華(ちゅうか)料理
【好きな遊び】カードゲーム(デュエル・マスターズ)
【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】
      就職(しゅうしょく)し、自立すること

2017年4月12日 無断転載禁止

こども新聞