万九千神社「大なほらひ」 夜の部新設 にぎわい増

万九千神社の境内で打ち合わせをする実行委員会のメンバーら
 神在月(かみありづき)に出雲に集まった神々が最後に立ち寄る神社とされる万九千(まんくせん)神社(島根県出雲市斐川町併川)で5月6日日、日本酒と食を楽しむ「春祭り大なほらひ」が開かれる。春祭りは戦後に途絶えていたが、地元の有志が昨年、60年ぶりに復活させた。今年は夜の部を設けてにぎわいを増し、境内でジャズを聞きながら出雲の酒や食を満喫する。

 同神社は、八百万(やおよろづ)の神々を送る神等去出(からさで)祭が営まれ、神々が神事と直会(なおらい)を催すとされる。春祭りは毎年4月26日に開かれ、豊作を祈願する神事とお供え物が振る舞われる直会があり、多くの人でにぎわったという。

 大なほらひは、市内の酒造会社や農業者らでつくる実行委員会が、かつての伝統行事を再現しようと企画。昨年は地元の特産品を販売したり、関連イベントとして女優浅野温子さんの神話を題材にしたよみ語りを催したりした。

 今年は午前9時から、市内四つの蔵元が新酒を、6店の飲食店がシジミ汁や出雲そばなどを販売する。午前10時から午後4時までは出雲神楽の奉納もある。

 夜の部は午後6時半から同8時半まであり、地元のジャズコーラスグループ「The(ザ)4Divas(ディーバス)」が歌声を披露するほか、日本酒カクテルの実演販売も予定されている。

 観光客が立ち寄りやすいように、出雲観光協会がJR出雲市駅と、道の駅「大社ご縁広場」、同神社を結ぶ無料シャトルバスを運行する。実行委員会の南浩二幹事長(35)は「出雲の酒と食を通じて、地元の人と観光客が交流する場になればいい」と来場を呼びかけている。

2017年4月20日 無断転載禁止