3、4月の重大ニュース

▽ウィニー通じ個人情報流出
 愛媛県警は3月7日、県警捜査一課の男性警部(42)の私物パソコンから個人情報を含む捜査資料が、ネット上に流出したことを確認したと発表した。ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じ、パソコンがウイルス感染し、データが流出したとみられている。
 また、2月下旬に岡山県警の捜査資料が流出した件も同県警巡査長の自宅のパソコンが「ウィニー」を通じ、ウイルス感染していたことが原因と見られている。

▽日銀が量的緩和策解除
 日銀は3月9日の政策委員会・金融政策決定会合で、量的金融緩和策の解除を賛成多数で決めた。消費者物価指数のプラス基調が鮮明になるなど解除条件が満たされ、デフレ脱却が確実と判断したためで、約5年間続いた異例の金融政策に幕を閉じた。

▽「出雲」号最後の雄姿
 JR山陰線経由の寝台特急「出雲」号(出雲市-東京間)の「ありがとうセレモニー」が運行最終日の3月17日、出雲市駅と鳥取駅で開かれた。鉄道ファンら多くの人が、さまざまな思い出が詰まったブルートレインの最後の雄姿を見送り、別れを惜しんだ。
 出雲号は、大社-大阪間を結ぶ準急が前身。急行となった1951年に「いずも」の愛称が付けられ、56年に「出雲」と改称。61年から浜田-東京間の運行となり、72年に寝台特急へ格上げされ、長年、旅行や出張、帰省などに利用されてきた。

▽王ジャパン世界一
 米大リーグの選手が本格的に参加して初めて開催された野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は3月20日(日本時間21日)、サンディエゴのペトコ・パークで決勝を行い、王貞治監督(ソフトバンク)が率いる日本は10-6でアテネ五輪優勝のキューバを破り、初代世界一に輝いた。

▽松本被告の控訴棄却
 地下鉄、松本両サリン事件など計27人が死亡した13事件で殺人罪などに問われたオウム真理教松本智津夫被告(51)=一審死刑、教祖名麻原彰晃=について、東京高裁は3月27日、被告には裁判を受ける能力(訴訟能力)があると判断、弁護側が期限内に控訴趣意書を提出していないことを理由に、控訴を棄却する決定をした。1996年4月の一審初公判から10年。犯罪史上未曾有の凶悪事件の中心人物とされた松本被告の裁判は、控訴審が開かれず、被告の口から新事実が語られないまま、2004年2月の一審死刑判決が確定する公算が大きくなった。弁護側は30日、異議を申し立てた。

▽村岡元長官に無罪判決
 自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円献金隠し事件で、政治資金規正法違反(政治資金収支報告書の不記載)の罪に問われた元官房長官村岡兼造被告(74)に、東京地裁は3月30日、無罪(求刑禁固1年)の判決を言い渡した。判決理由で川口政明裁判長は、検察側が立証の柱とした平成研の会計責任者だった滝川俊行元事務局長(57)=有罪確定=の証言について「不自然で変遷しており到底信用できない」と指摘し共謀を否定。「橋本龍太郎元首相ら幹部や、自民党全体に累が及ぶのを阻止するため、虚偽の証言をした可能性がある」と述べた。検察側は4月3日、東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。

▽山陰道2区間事業着手へ
 国土交通省中国地方整備局は3月31日、山陰道で未着工だった島根県の出雲-仁摩間(37キロ)のうち、出雲市多伎町と大田市朝山町を結ぶ多伎-朝山間(9キロ)を2006年度に事業着手する、と発表した。また、鳥取県の名和-中山間(8・6キロ)のうち、4・3キロを新規に着手。これにより山陰道の7割に当たる195キロが開通、もしくは開通のめどが立った。

▽民主・前原執行部が総退陣
 民主党の前原誠司代表は3月31日の両院議員総会で、「送金指示」メール問題で党の信頼を失墜させた責任を取り、代表を辞任することを表明、了承された。長引く混乱にけじめをつけ党の態勢を立て直すには、自らの引責は不可避と判断した。

▽民主新代表に小沢氏
 民主党は4月7日午後、都内のホテルで新代表を選出する両院議員総会を開き、投票の結果、小沢一郎前副代表が菅直人元代表を47票の大差で破った。小沢代表は8日午後、代表選で敗れた菅元代表を代表代行に据え、鳩山由紀夫幹事長ら現在の役員は全員再任する新執行部人事を行った。

▽衆院補選で民主勝利
 自民、民主両党の事実上の一騎打ちとなった衆院千葉7区補選は4月23日投票、即日開票の結果、民主党新人の元千葉県議太田和美氏(26)が、自民党新人の元埼玉県副知事斎藤健氏(46)=公明推薦=を955票の小差で破り、初当選した。民主党は「送金指示」メール問題で信頼を失っていたが、小沢一郎代表の新体制で接戦を制した。

▽鳥取市長に竹内氏再選
 任期満了に伴う鳥取市長選は4月9日投開票の結果、現職の竹内功氏(54)=無所属、自民、公明推薦=が、新人の市谷尚三氏(68)=無所属、共産推薦=を大差で破り、2回目の当選を果たした。投票率は37・70%で、同市長選としては過去2番目の低さだった。

▽ウラン残土、全面撤去へ
 鳥取県湯梨浜町方面地区のウラン残土撤去をめぐり、文部科学省と日本原子力研究開発機構(原子力機構、旧核燃)は4月13日、残土をれんがに加工し、県外にある原子力機構の関連施設へ運び出す撤去案を発表した。同県三朝町内の県有地に処理工場をつくり、5年間でれんが処理を完了させる。

▽竹島周辺調査は中止
 日韓両国が領有権を主張する竹島周辺海域の海洋調査に当たる海上保安庁の測量船が4月19日、鳥取県の境港に入港。韓国政府の反発を受け、谷内正太郎外務事務次官が訪韓、日本が調査を中止する一方、韓国が竹島周辺の海底地形の独自名称を6月の国際会議に提案しないことで22日合意した。

2006年4月30日 無断転載禁止

こども新聞