(38)マナヅル 夕暮れ羽広げジャンプ

夕暮れ時の平野で大きく羽を広げジャンプするマナヅル=出雲市松寄下町
 「コロロ、コロロ-」と、少し濁った声で鳴くマナヅル一羽がすみついていると聞き、出雲市の浜山公園近くを流れる新内藤川沿いの畑に出掛けた。ツルは大きく羽をばたつかせ、来訪を喜んでいるようだった。

 マナヅルはツル目、ツル科。体長約130センチで、シベリア東部などに繁殖地を持ち、日本には冬鳥として渡来する。

 刈り入れ後の水田、畑などに生息し、眼の周囲が赤く、頭上から首の後ろは白、首の前側から体にかけては灰色がかっているのが特徴だ。

 写真のマナヅルは数年前から、この辺りにすみついているようだ。ホシザキグリーン財団(出雲市園町)は、「同じ地域に一年中いるのは全国的に見ても珍しい。餌が確保できているんでしょうね」と話している。

 夕暮れ時。突然、羽を広げてジャンプするマナヅル。すかさずストロボのスイッチを入れ、シャッターを押した。光が当たっているので、羽の裏側の造形がはっきりと分かった。

 夕暮れの平野に躍動感をみなぎらせていた。

2006年5月2日 無断転載禁止