インド西部で数十年ぶり渇水深刻 農民に打撃、3千人超自殺

 インド西部ムンバイ郊外で水を求める人々=12日(AP=共同)

【ニューデリー共同】インド西部などが昨年以降「数十年ぶり」と言われる深刻な水不足に襲われている。サトウキビや綿花の栽培に打撃で、地元紙によると、インド政府は17日までに、西部マハラシュトラ州で昨年、収入減に悩んだ農民ら約3200人が自殺、ことし1~3月には少なくとも270人が自殺したと明らかにした。

マハラシュトラ州の各地では貯水池の水が干上がり、4月中旬、水量が減った井戸にタンクを抱えた村人が行列をつくる様子が連日伝えられた。インド国鉄は飲料水約50万リットルを積んだ特別列車を同州ラトゥール周辺の渇水地域に運行させた。

政府によると、昨年6~9月の雨期の降水量は例年の86%程度。原因ははっきりしないが、地球温暖化の影響を指摘する専門家もいる。

一方、インドではことし、北部を中心に3月下旬から気温が急上昇し、首都ニューデリーでは既に40度以上を記録した。大手紙インディアン・エキスプレスは14日、熱中症などにより南部テランガナ州で35人が死亡、東部オディシャ州で30人が死亡したと伝えた。

インドでは昨年、南部アンドラプラデシュ州などを酷暑が襲い、2千人以上が死亡した。

共同通信社 2016年4月17日 無断転載禁止