インドGDP世界7位に 消費市場が拡大

 【ニューデリー共同】インドの2015年の国内総生産(GDP)世界順位が7位に上昇、他の新興国の景気が減速する中、国内の消費市場が拡大している。ただ、成長路線を持続するには、モディ政権による一段の国内改革が必要だ。

 国際通貨基金(IMF)によると、14年に世界9位だったインドの名目GDPは15年、約2兆1826億ドル(約244兆円)となり、ブラジルとイタリアを抜いた。勢いが続けば、17年にはフランスを抜き6位になる見通しだ。

 IMFはインドの成長率が16年、17年に7・5%に達すると予測。資源安でマイナス成長に沈むブラジルやロシアと対照的だ。

 自動車販売台数は15年に前年比7・8%増の約343万台。調査会社フォーイン(名古屋市)によると、ブラジルを抜き世界5位の市場に成長。16年の販売は過去最高を更新する見通しだ。

 ネット人口も米国を抜き世界2位の3億7500万人に。米調査会社IDCは、インドのスマートフォン出荷台数が15年、前年比約3割増の1億台超に達したと発表。スマホの普及で電子商取引の市場も驚異的な伸びを示す。

 成長を続ける環境は整っているが、モディ政権は、上院で与党が少数のねじれ国会が続く。内外の投資を呼び込む税制や労働法改革などが実現できていない。現地最大手インドステイト銀行幹部は「政権がやるべきことは出そろっている。問題は利害を調整し、どう実行するかだ」と話した。

共同通信社 2016年2月25日 無断転載禁止