おもてなし入念に準備 松江春茶会 29日開幕

茶事で振る舞う料理の下ごしらえをする半澤鶴子さん(中央)=松江市北堀町、赤山茶道会館
 春の城下でお茶を楽しむ「松江春茶会」(山陰中央新報社主催)の開幕を翌日に控えた28日、国内で数少ない茶事の出張料理人の半澤鶴子さん(73)が来県し、会場となる赤山茶道会館(松江市北堀町)で料理の下ごしらえや会場の設営を行った。茶事は29日と5月1、4、6日に赤山茶道会館で開く。

 茶事は懐石から始まり、最後にお茶で締めくくる。半澤さんは、千葉県東金市で茶事懐石店「鶴の茶寮」を運営する傍ら、30年前から全国各地で出張行脚している。「松江春茶会」では半澤さんがタケノコやウド、フキなど旬の食材を使った料理を振る舞い、お点前を披露する。

 この日は接客係ら8人が加わり、料理や会場の下準備を行った。半澤さんはタイやアイナメ、サクラマスをおろし、接客係はショウブの形をした干菓子を作ったり、黄金柑(おうごんかん)の身をくりぬいたりした。

 半澤さんは「旬の素材はもちろん、走りや名残の食材もふんだんに使う。皆さんが本場の茶事を楽しめるよう準備したい」と意気込み、松江市春日町の妹尾加代子さん(64)は「半澤さんから茶事の一連の流れを学びたい」と話した。

 松江春茶会は5月7日まで。3日からは、堀川沿いなどに地元7流派が城下町の風情を堪能しながら、一服を味わえる茶席を設ける。

2017年4月29日 無断転載禁止