松江春茶会の茶席始まる 新緑の松江城 野だて堪能

松江城の二の丸下の段に設けられた会場で、薄茶を楽しむ来場者=松江市殿町
 新緑の中でお茶を楽しむ「松江春茶会」(山陰中央新報社主催)の茶席が3日、松江市殿町の松江城二の丸下段や、堀川の特設川床で始まった。周辺の散策を兼ねて訪れた観光客らは、茶掛けや生け花をしつらえた場での野だてを堪能した。

 大名茶人として知られる松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい)、1751~1818年)が来年没後200年を迎えるのを機に、従来の秋に加え、春の城下でも開催。4月29日から茶の湯に関係した催しが開かれており、茶席は7日まで日替わりで、地元の7流派がお点前を披露する。

 3日は、二の丸下の段で不昧流不昧会の会員が、作法や茶器について説明しながら季節の和菓子と薄茶でもてなした。友人と訪れた松江市学園南1丁目の勝部弘子さん(72)は「ゆったりとお抹茶をいただき、心が落ち着いた」と笑顔で話した。

 特設川床では、事前予約制で茶事懐石の出張料理人・半澤鶴子さんが監修した点心弁当もふるまわれ、旬の食材を使った折りとお茶を楽しむことができるほか、松江城山外曲輪広場では、市の地域おこし協力隊の企画で、お茶たての体験イベント「和茶茶」が同時開催されている。

 茶席の当日券は一席1千円。時間は午前9時から午後3時まで。

2017年5月4日 無断転載禁止