レッツ連歌(下房桃菴)・5月11日付

(挿絵・麦倉うさぎ)
 「レッツ連歌連載555回を祝う会」を、来たる7月2日(日)午前11時15分から、松江駅前のアーバンホテル2号館で開いていただくことになりました。ご馳走(ちそう)を食べながら、大いに飲み、大いに語り、大いに笑ってみませんか。お誘い合わせの上、多数ご参加ください。

 お問い合わせとお申し込みは、お世話くださる植田延裕さん(FAX0852・21・7101)まで。

 私も今からワクワクしております。

           ◇

 ふり返らずに走り続ける

十二時の鐘が鳴り出すシンデレラ(浜田)三隅  彰

退職金手にするまでは耐え忍び (松江)川津  蛙

死ぬときは一緒と決めた枯れ薄(すすき) (江津)岡本美津子

教室の顕微鏡からノーベル賞  (益田)石田 三章

自分史の最後のページ書くまでは(益田)竹内 良子

鮭(さけ)こんぶ鰊(にしん)も北前船は積み(石川・金沢)松川 杏花

電車から弾き出された戦士たち (雲南)錦織 博子

性格の不一致承知の半世紀

           (滋賀・東近江)小嶋 慶子

ほとぼりがさめて始まる再稼働 (益田)黒田ひかり

ジイちゃんの自慢話を聞いとくれ

            (兵庫・明石)折田 小枝

合併で選挙区バカに広くなり  (出雲)矢田カズエ

ゴールではママが待ってる運動会(松江)水野貴美子

借金に追い立てられて二十年  (雲南)渡部 静子

抱きついて見知らぬ人と気がついて

               (出雲)平井 悦子

空腹に耐えた戦後の復興期   (松江)三島 啓克

街灯も防犯カメラもない夜道  (浜田)勝田  艶

フラッシュに殿さまの馬驚いて (松江)森廣 典子

いじめっ子いつも待ってる曲がり角

               (益田)大居 鴻介

さよならと言った彼女の目に涙 (江津)花田 美昭

起き上がり小法師もらって発奮し(浜田)滝本 洋子

気がつけば戦後生まれも古希迎え(浜田)山崎 重子

あのバスを逃せば今日は帰れない(飯南)塩田美代子

激動の昭和を生きた強き母   (松江)河本 幹子

入り口を間違えたまま高速道  (出雲)原  陽子

都路を継がなきゃならぬこのタスキ

               (益田)可部 章二

戦前の危機を知る人いまはなく (出雲)朝倉 嘉三

イザナミはお待ちお待ちと後を追い

            (埼玉・所沢)栗田  枝

生ぬるい風頬なでる肝試し   (江津)星野 礼佑

プレミアムフライデーなど縁はなく

               (松江)高木 酔子

銀行にゃ払いたくない手数料  (松江)土江 ユミ

憲法の第九条が邪魔になり   (益田)石川アキオ

野良へ出る道をふさいだスズメバチ

               (松江)岩田 正之

後ろにはもうだれ一人いないボク(松江)植田 延裕

ユーレイが出るとウワサの肝試し(浜田)放ヒサユキ

下帯に神木隠す福男      (江津)江藤  清

やるだけはやった真央ちゃん胸を張り

               (益田)吉川 洋子


         ◇

 陽子さんの句は、笑いごとじゃない。老人の事故が後を絶ちません。かといって、もう車に乗るなとは、一概には言えません。高齢者とどう接すればよいか、むずかしい問題です。

 私も先日散歩中、いきなり若い女性に抱きかかえられ、「おウチどこ」と聞かれて、ショックを受けました。

         ◇

 次は、

  ホントと問えばジョーダンと逃げ

に長句(五七五)を付けてください。

 (島根大学名誉教授)

2017年5月11日 無断転載禁止

こども新聞