干し柿産地の松江・畑集落 柿小屋流れるジャズ 民謡

白築純さん(左)の歌を聴きながら柿小屋コンサートを楽しむ来場者
 干し柿産地として知られる松江市東出雲町上意東の畑集落で13日夜、「柿小屋コンサート」が開かれた。晩秋に数万個の柿で彩られ、地域のシンボルになっている木造の小屋を、地域活性化を狙いライブ会場に仕立てた初の試み。市内外から訪れた家族連れらが、ミュージシャンの白築純さん(47)=雲南市掛合町多根=らによる歌のステージを楽しんだ。

 干し柿の年間生産量が35万個に上る畑集落の生産者の平均年齢は60代後半。高齢化が進む中、畑ほし柿生産組合(19戸)と地元自治会が、柿小屋を生かした活性化事業として開いた。

 会場となった築40年の木造の柿小屋では、白築さんが地名に「はた」が付く県内の地域をテーマにした曲「はたのうた」やジャズなどを優しい歌声で披露。

 来場者は、梁(はり)やトタン板に囲まれた柿小屋の素朴な雰囲気の中、白築さんの軽妙なトークや、地元の柿農家で安来節唄い手の森広治恵さん(69)のステージを満喫。地元産の山菜やタケノコを使った食事も味わい、集落の趣向を凝らしたイベントを楽しんだ。松江市東出雲町今宮の金本和夫さん(67)は「柿小屋でライブをする意外性と手作り感のある雰囲気がとてもよかった」と満足そうに語った。

 活性化事業では昔話の読み聞かせなどのアイデアも出ており、畑ほし柿生産組合の石橋修治組合長(68)は「畑で生産される柿のファンを増やしていきたい」と話した。

2017年5月15日 無断転載禁止