石見銀山 たんけん隊 <4時間目>

 さとるとしおりは先生と一緒(いっしょ)に初めて石見銀山遺跡(いわみぎんざんいせき)へ出掛(でか)けることにしたよ。どんな発見があるかな?

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 銀掘り進めた通路が間歩

 先生 今日は石見銀山遺跡にある龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)を見学に行こう。

 しおり 今の銀山の様子がわかるんだね。ところで、間歩って何?

 先生 銀を掘(ほ)るために地下を掘り進めた通路のことだよ。

 さとる 龍源寺間歩の周辺を歩いていると、ぽっかりと口を開けた穴(あな)がたくさんあるよ。あれは全部間歩なの?

 先生 そうなんだ。遺跡内に間歩は600カ所以上確認(かくにん)されているよ。

 しおり よく見ると、間歩の入り口近くには珍(めずら)しい植物があるね。葉っぱがギザギザで、正月のお飾(かざ)りのウラジロに似(に)ているけど。

 先生 いいところに気がついたね。あれはヘビノネゴザ=写真=といって、金や銀を含(ふく)んだ土壌(どじょう)を好んで育つ植物なんだ。銀を探(さが)すときの目印になったんだよ。

 さとる 植物を手掛(てが)かりに間歩を掘る場所を決めていたんだね。

 しおり 丸太の木を組んで作られたところが入り口ね。

 先生 さあ、間歩の中に入ってみよう。ここはみんなに公開されているんだよ。

 さとる 中は涼(すず)しい。温度計は10度をさしているね。

 しおり 歩くところは狭(せま)い。私たちはいいけど、大人は頭をぶつけそうな高さだね。あ、コウモリもいるよ!

 先生 間歩はだいたい縦(たて)120センチ、横(よこ)60センチで掘られているよ。今歩いているところは銀を含(ふく)んだ石を運んだり、深く掘り進むとわき出る地下水をくみ出したりしていた通路なんだ。

 しおり 明かりがなければきっと真っ暗だね。

 さとる こんなに狭くて暗い場所で作業をしていたんだ。どんな人が働いて、どのくらい銀を採(と)っていたんだろう。もっと知りたい。

 しおり 現地(げんち)に行くと、銀が掘られていた当時のことを身近に感じることができるんだね。

 =もっと知りたい= 龍源寺間歩ってどんなところ?

 江戸(えど)時代初めには開発が始まっていたとされ、長さが600メートル以上あったよ。現在(げんざい)、そのうちの156・7メートルを見学することができるんだ。今でも壁面(へきめん)には当時の採掘跡(さいくつあと)を見ることができるよ。

 ・石見銀山資料館(しりょうかん)学芸員・藤原雄高(ふじはらゆたか)

2017年5月17日 無断転載禁止

こども新聞