短冊の大輪 勇壮巡行 邑南・伝統 次の日祭

他の中学校の協力も得て制作した傘鉾を担ぐ羽須美中生徒=島根県邑南町阿須那
 巨大な傘鉾(かさぼこ)が巡行する伝統の「次(じ)の日祭」が21日、島根県邑南町阿須那の賀茂神社周辺であり、五色の短冊がぎっしりとつり下げられた傘鉾が威勢良く練り歩く様子に、沿道を埋めた大勢の人が見入った。

 京都「葵祭」の流れをくみ、650年以上続くとされる伝統行事で、地元の宮の上、大庭、旅迫の3地区と羽須美中学校が傘鉾を制作。傘の中心に立てる「シン」は時節にちなんだ飾り付けをする習わしで、大相撲の横綱・稀勢の里関や広島カープの選手などの人形がお目見えした。

 直径4メートル、高さ5メートルの3地区の傘鉾は神社前の約200メートルを「ワッショイ」の掛け声とともに進んだ。バランスを崩して傾き、沿道の出店に接触するなど勇壮な巡行を繰り広げた。一回り小さい羽須美中の傘鉾は、初めて町内の他の2中学校の全生徒が制作に参加。無事に祭りを終えた羽須美中3年の永井佐希さん(14)は「みんなの思いが詰まった傘鉾で練り歩くことができ、うれしかった」と笑顔だった。

 見物した浜田市の外国語指導助手カーステン・ベリンスキーさん(24)は「傘鉾がすごくきれいで、ワクワクした」と伝統行事を満喫した様子だった。

2017年5月22日 無断転載禁止